2024/09/20
💬「個人事業主なんだけど、外壁塗装は経費にできるかな？」
💬「外壁塗装をした場合、修繕費として計上できるのかな？確定申告はどうなる？」
不動産を保有している個人事業主のみなさま。外壁塗装をした場合は、目的や用途によって経費として計上できます。ただ、目的や金額によって勘定科目が変わってくるため、知識をもっておく必要があります。
どんな計上方法があるのかを把握しておくと、外壁塗装費用の予算決めにも役立ちますよ。今回のお役立ちコラムでは、個人事業主の方が外壁塗装をした場合、その費用を経費として計上できるかどうかについてお話していきます。
▼合わせて読みたい▼
ショップの外壁は塗り替えで集客力UP！その理由と効果的な方法をベストホームが解説！
知っておきたい「修繕費」と「資本的支出」について
個人事業主が外壁塗装をおこなった場合、修繕費もしくは資本的支出のいずれかに計上することになります。修繕費とは、不動産物件や機械などといった資産を同じ状態に戻す、あるいは買ったときの状態を維持するためにかかった経費です。
資本的支出とは、固定資産の修理や改良のために支出した費用のうち、固定資産の耐久性を高めて、価値を増加させた部分のことをいいます。修繕費は現状回復を目的としており、資本的支出は価値を高めることが目的となっています。
資本的支出になる場合は、費用は固定資産の取得原価に加算され、減価償却費として耐用年数に従って毎年の費用に計上していくことになるのです。
●●【個人事業主の外壁塗装費用】修繕費に計上される場合
- 不動産物件の維持や管理といった原状回復が目的
- ひび割れや剥がれ・色落ち・傷などの補修
具体例を挙げてみましたが、イメージとしてはマイナスからゼロ（現状）の状態に戻した場合です。外壁塗装が完了した年度に、修繕費として一括計上となります。白色申告の場合は収支内訳書、青色申告では決算書の「修繕費」欄に金額を記載します。経費として計上した証拠として、領収書や契約書の添付もおこなってください。
●●【個人事業主の外壁塗装費用】資本的支出に計上される場合
💬「資本的支出の場合は、勘定科目って何になるの？」
資本的支出として計上される場合は、勘定科目は「建物」になります。外壁塗装自体は建物ではありませんが、建物に完全に固定されていて可動しないものですよね。そういった場合には建物に分類されます。
もちろん、全体のリフォームなどになれば、塗装以外の工事もおこなうでしょう。機器を導入した場合には、また違う勘定科目になります。今回のお役立ちコラムでは、外壁塗装での経費計上についてお話しているので、塗装をおこなう建物が勘定科目となるのです。
資本的支出になる理由としては、不動産物件の資産的な価値を高める目的や、外壁のデザインを変える目的であると判断されるからです。この場合は減価償却が必要で、数年かけて経費計上することになります。
減価償却になる場合は「法定耐用年数」が基準になります。ただし、塗装作業である「外壁塗装」そのものには法定耐用年数は設定されてません。そのため、外壁塗装した不動産物件の法定耐用年数が適用となります。その年数で費用を分割して経費処理をおこなうことになるのです。
▼合わせて読みたい▼
外壁塗装を修繕費にするメリット・デメリット
修繕費として一括計上できるのは大きなメリットといえます。所得が多くなるタイミングで外壁塗装を修繕費にできれば、その分経費の割合が多くなり、所得額を下げることにつながります。数年に分けておこなう減価償却が必要な資本的支出よりも、スムーズに経費として落とせるのです。
ただし、必ずしも修繕費として計上できるわけではありません。これは修繕費のデメリットといえるでしょう。ここで朗報です！資本的支出にあてはまる外壁塗装だったとしても、費用が20万円未満であれば修繕費として計上できます。ですが、それ以上の額になると減価償却が必要になるので注意が必要です。
外壁塗装を資本的支出にするメリット・デメリット
減価償却が必要な資本的支出は、一見めんどくさい存在に思えますが、赤字を防げるメリットがあるのです。修繕費のように費用を一括計上すると、計上額によっては収益が赤字になる可能性もでてきます。
資本的支出ならば何年かにわけて減価償却するため、毎年の負担額がおさえられるのです。それが結果的に、赤字リスクを低下させることにつながります。
そんな減価償却には、数年かけて経費計上するという手間がかかる、というデメリットがあります。これについては「そういうものだ」と割り切ってしまえば、そこまでデメリットに感じないかもしれません。
毎年計上するのを忘れないようにしましょう。償却期間は、国税庁が提示しているものに合わせる必要があります。会計ソフトなどを使用している場合には、自動的に設定される機能がついているため便利です。
個人事業主の外壁塗装費用の計上ポイントは２つ！
💬「ひび割れを修復するために外壁塗装をした」
💬「もっと耐久性の高い状態にしたくて、耐用年数の長い塗料で外壁塗装をした」
この2つのパターンのうち、どちらが修繕費として計上できると思いますか？こうした判断は2つのポイントを基準にして考えていきましょう。
- 外壁塗装の目的
- 外壁塗装にかかった金額
修繕費と資本的支出の考え方で説明した部分もありますが、今後自分で判断していくためにわかりやすいポイントを挙げてお話していきます。
●●経費計上方法のチェックポイント①外壁塗装の目的
修繕費と判断できる具体例は以下の通りです。
- 雨漏り対策で外壁のひび割れを補修した
- 美観を保つ目的で色あせ部分を修復した
- 塗膜の経年劣化のためメンテナンスとして外壁塗装をした
💬「ひび割れを修復するために外壁塗装をした」
冒頭で例を挙げた場合は、修繕費にあてはまることがわかりますね。
対して、資本的支出と判断できる具体例は以下の通りです。
- 集客力UPのために色や素材を変えて外壁塗装をした
- 外壁のデザインを変えるためにツートンカラーの塗装をした
- 耐用年数の長い耐久性の高い塗料を使って外壁塗装をした
- 室内環境向上のために断熱性が高い塗料で外壁塗装をした
💬「もっと耐久性の高い状態にしたくて、耐用年数の長い塗料で外壁塗装をした」
こちらの冒頭での例は、不動産物件の価値向上を狙っているので、資本的支出にあてはまることになります。
●●経費計上方法のチェックポイント②外壁塗装にかかった金額
外壁塗装費用がいくらかかったのかも判断基準となります。外壁塗装の目的で計上方法が判断できない場合は、金額にも注目してみましょう。
資本的支出が目的の外壁塗装でも20万円未満ならば修繕費になる、と前項でお話しました。その条件のほかにも、3年以内の周期で修理などをおこなっている場合は、修繕費として計上できます。どちらかにあてはまっている場合は修繕費に計上できるため、知識として覚えておきましょう。
原状回復と価値の向上の両方の目的で外壁塗装をした場合
💬「ひび割れの修繕もしたけど、耐用年数の長い塗料で塗装もした。修繕費と資本的支出の両方の要素があるけど、どっちに計上したらいいの？」
どちらの目的も果たしている外壁塗装って意外と多いのです。なぜなら、ただ修繕するだけでなく、せっかく外壁塗装をするなら機能性を高めておきたいという思いがあるからです。雨漏り防止のために外壁を一部塗装で修繕し、不動産物件の価値向上として遮熱性の高い塗料を使用して塗装をおこなうこともあるでしょう。
この場合も、修繕費と資本的支出の目的を兼ね備えているのです。目的を同時に果たす外壁塗装をおこなった場合には、修繕費と資本的支出の2つにわけて計上する必要があります。
修繕費に計上できる費用は計上し、資本的支出に分類されるものは別途計上するという形になります。混乱してしまった場合には、税理士などの専門家に相談してみましょう。
個人事業主の外壁塗装費用を安く抑えるための業者のポイント
外壁塗装費用を安くおさえつつ、適切な塗装が叶うように業者選びのポイントをおさえておきましょう。
- 予算内におさまる最適な提案をしてくれる
- 外壁の劣化診断が正しくできる
- 見積書の内容をくわしくわかりやすく記載している
- 無料で外壁診断をおこなっている
- 見積書の作成が無料
- コストパフォーマンスの良い塗料を提案してくれる
- 対応が丁寧で相談しやすい
- 地元で実績があり自社施工で塗装をおこなっている
外壁塗装費用はただ安くおさえるだけではいけません。安さだけを追い求めると、後悔するリスクを高めてしまいます。外壁塗装業者を選ぶときには、上記のポイントにあてはまるかどうかチェックしてみましょう。
とくに、見積書の内容はしっかりと確認してくださいね。確定申告で詳細に記載して申告をするように、外壁塗装で何にいくら必要なのか、金額が詳細に記載されていることが重要です。「一式」などという言葉でまとめて記載されている場合は、質問をして詳細を明らかにしてもらいましょう。
外壁塗装業者を選び間違えると、施工不良などで再塗装が必要になることがあります。そうなると、費用が余分にかかるだけでなく、確定申告での経費計上も複雑になってきます。安くおさえるポイントを把握しつつ、安さだけで選ばないというのが重要なポイントです。
▼合わせてチェック▼
素晴らしい投資として満足できる外壁塗装はベストホームへ！
外壁塗装は美観を向上させるだけでなく、不動産物件を長く維持するための保護にもなります。費用を投じて塗装をおこない、結果的にビジネスが発展していけばそれは立派な投資となります。
満足できる外壁塗装をご検討ならば、北九州エリア地域密着のベストホームにおまかせください。当社では、診断や見積書の作成を無料でおこなっております。外壁塗装や住宅メンテナンスでお困りの際には、お気軽にお声がけください。ベストホームは、工事前からアフターフォローまで安心をお約束いたします！
▼合わせてチェック▼
弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
だからこそ、プロである私たちがお住まいごと、お客様ごとに最適な塗料・プランをしっかり検討いたします。もちろん、お住まいの状況を確認したいという方もご相談ください。
▶▶お問い合わせはこちらから
また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。
▶▶お住まいの状態を一度確認して見ませんか？無料見積もりはこちらから
この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格：外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴：約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地：北九州市小倉北区
コメント：創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。
