2024/10/11
💬「スレート屋根ってどれくらいで寿命がくるの?」
💬「うちはスレート屋根なんだけど、できるだけ長持ちさせる方法が知りたい!」
スレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmほどの薄い板状の屋根材です。戸建て住宅の屋根材として広く親しまれています。デザイン性が高く、軽量で耐震性に優れているのが特徴です。
ただし、スレート屋根には弱点もあるのです。そのため、住宅環境や気象条件によっては、目安となる寿命よりも早い段階で劣化症状がでてくることもあります。今回のお役立ちコラムでは、スレート屋根の寿命を知って、長持ちさせるポイントを実行できるようにくわしくお話していきます!
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スレート屋根の寿命と劣化のサイン
スレート屋根の寿命と劣化のサインについて把握しておきましょう。スレート屋根は、寿命の目安となる耐用年数が約15~20年程度、長いもので30年程度となっています。ですが、住宅の立地や気候によってはそれよりも早く劣化がでてくることがあります。
もちろん、適切なメンテナンスをおこなっていない場合も同様です。スレート屋根の劣化のサインとしてみられるものは以下の通りです。
- 表面の色あせ
- 苔による茶色い汚れ
- ひび割れやズレ
- 欠けや割れ
- 反りや曲がり
●●表面の色あせ
スレート屋根の色あせも劣化サインの1つです。色あせは、表面に塗装された塗料が紫外線や雨風によってダメージをうけて劣化したために、塗装の効果が薄くなっている証です。もし、雨が降ったときに雨水がしみ込んで色が暗く変化するようであれば、劣化している可能性が高いといえます。
濡れて変色するということは、塗装の効果によってもたらされていた防水性も低下している証拠です。スレート屋根は、つなぎ目部分から色あせる傾向にあり、それが広範囲になっていきます。
色あせは劣化のサインの中でも軽度なものに入りますが、だからといって放置をせずに早めに対処することが大切です。スレート屋根の状態によっては、塗装だけで修復が叶います。
●●苔による茶色い汚れ
屋根を見上げたとき、茶色い汚れのようなものが広がっているのなら、苔が発生している可能性が高いです。さきほどの色あせで雨水を吸収して色が変わることをお話したように、防水性が低下することで湿度の高い状態になってしまいます。
苔は湿度を好むため、好条件の場所を見つけるとどんどん繁殖してしまうのです。屋根でも位置によっては日が当たりにくい部分があるため、陰になりやすい位置は苔が繁殖しやすくなります。
苔ができたからといってスレート屋根が物理的に破損することはありません。色あせと同様に軽度な劣化に分類されます。ですが、やはり苔によって美観が損なわれてしまうのは気になりますよね。もちろん、苔を放置し続けていると屋根の防水性にも影響してくるため、早めの対処が必要です。
●●反りや曲がり
屋根を構成しているスレートが劣化すると、反ったり曲がったりすることもあります。こういった症状が一度でてしまうと、自然に元に戻ることはありません。この場合は塗装でカバーできないため、部分的な工事や張り替え、カバー工法で対応することになります。
反りや曲がりがでる場合は、防水性が失われた状態が長期間続いた結果です。劣化レベルとしては大がかりな工事が必要になる可能性があるほどです。適切な対応をするために、業者に相談して最善を提案してもらいましょう。
●●ひび割れやズレ
スレート屋根には、ひび割れがおきたりズレがおきたりすることもあります。これは反りや曲がりと同様に、防水性が失われた状態が長期間続くことで雨を含んで膨張し、晴れた日には乾いて収縮をすることでおこるのです。
膨張と収縮の動きについていけずにひび割れがおこると、一度おきたひび割れが時間の経過とともに広がっていきます。もちろん、強風で飛来物がぶつかってひび割れやズレがおきることもあるでしょう。
常に外部環境にさらされている屋根だからこそ、何がおきても不思議ではないのです。ひび割れやズレを放置していると、屋根全体の劣化につながるだけでなく、隙間から雨漏りが発生することもあります。
ひび割れやズレの程度、範囲にもよりますが、できるだけ早く対応して最小限の修復でおさえるのが賢明です。
●●欠けや割れ
スレートは薄さがあることから、欠けや割れがおこることもあります。スレート屋根の構造上、軒先から釘で固定して取り付けられているため、一部だけを取り外して交換するということが難しくなります。
部分的に交換したい場合であっても、隣り合っているスレートをすべて外さなくてはなりません。欠けや割れがどこにでているのかによって、大がかりな工事になってしまう可能性があります。
カバー工法や全面的な張り替えを選択するというのも視野に入れておくと、予算におさまる最善の方法が導き出せるかもしれません。可能性を狭めてしまわず、業者に相談してみることをおすすめします。
スレート屋根の雨漏りを放置するとどうなる?
💬「雨漏りしているような気もするけど、たぶん気のせいだろう」
💬「スレート屋根の雨漏りって放置していても大丈夫?」
スレート屋根に限らず、雨漏りを放置することはおすすめできません。なぜなら、雨漏りは一度おきてしまうと自然に直ることはないからです。それどころか、どんどん悪化してダメージが広範囲に広がり、住宅の建材部分にまで影響を与えてしまいます。
スレート屋根の雨漏りを放置してしまった場合、元の状態に戻すためには屋根の張り替え工事しかできなくなってしまうのです。スレート屋根は表面をスレートで覆っていますが、その下には野地板や防水シートという下地部分が存在します。
雨漏りを放置することでこの下地部分にも影響がおよび、野地板が雨水を吸い込み機能しなくなってしまいます。さらに、野地板の下にある垂木と呼ばれる部分にも雨水が侵入してしまうと、下地の構成自体を作り直さなくてはなりません。
垂木は野地板を支えている木の枠で、ここまで濡れてしまうと野地板を取り替えたところで元の状態には戻せません。垂木が濡れるだけでなく、腐ったり折れたりしている場合は、野地板すらも取り付けることができなくなってしまうのです。
野地板をはがしてやり直すような工事はかなり大がかりなものになり、施工に取り組む業者としても細心の注意を払っておこなう必要があります。それほど、住宅の雨漏りリスクを左右する重要な部分なのです。
雨漏りを放置する、もしくは気づかない状態で長期間過ごしてしまうと、屋根の張り替えといった高額な工事しか選択肢がなくなってしまうのです。
スレート屋根を長持ちさせるための重要ポイント
スレート屋根を長持ちさせるための重要なポイントを3つおさえておきましょう。
- 屋根の劣化診断をうける
- 定期的なメンテナンスをおこなう
- 天候が悪化したあとは様子をチェックする
●●屋根の劣化診断を受ける
屋根は外壁のように普段から様子を確認できない位置にあるため、不安な場合には業者に診断してもらいましょう。劣化診断をうければ、スレート屋根の現状把握が叶います。今どのような状態なのかがわかれば、適切な施工や予算を把握することができるのです。
屋根の下で、様子が見えない屋根の状態を心配して嘆くよりも、プロに診てもらった方が早いです。緊急性の高い劣化のサインがあれば、そのまま見積書を作成してもらい、施工の依頼を検討することもできます。
屋根の劣化診断は無料でおこなっている業者もいます。無料ならば出費を心配することなく、スムーズに依頼ができますよね。屋根の状態によっては早急な対応が必要になるため「おかしいな?」と思ったら、無料診断をうけてみましょう。
●●定期的なメンテナンスをおこなう
スレート屋根のメンテナンスを定期的におこなうことで、劣化の初期段階で対応が叶います。初期の劣化であれば塗装でカバーできるものも多いため、費用としても最小限でおさえられます。5年ほどのスパンを目安として、メンテナンスを検討しましょう。
劣化診断をうけることもメンテナンスの1つに入ります。とにかく、劣化の芽を初期段階で見つけるというのが重要なポイントなのです。スレート屋根は30年ほどの耐用年数をもつものもありますが、定期的なメンテナンスをしているというのが前提となります。屋根は常に外部からのダメージをうけ続けているため、何もしなくても良いというわけではないのです。
●●天候が悪化したあとは様子をチェックする
ここ数年で、線状降水帯の脅威や大型台風の頻発といった気象条件の変化によって住宅も大きなダメージをうけることを思い知ったことでしょう。災害に遭うとまではいかなくても、豪雨や強風に見舞われるだけで屋根には相当なダメージが加わっています。
天候が変化したあとには、見える範囲で屋根の様子をチェックしてみましょう。雨漏りが発生している可能性も考慮して、室内で感じる違和感にもアンテナを張ってみてくださいね。不安な点があれば、業者に依頼して様子を見てもらいましょう。
間違っても自分で屋根にのぼって様子を見ることはしないでください。スレート屋根は薄いこともあり、踏み間違えて割ってしまう可能性もあります。それだけでなく、天候の変化が激しかったあとには、破損の可能性もあります。むやみに足を踏み入れて屋根から転落するといった事故リスクもあるのです。
北九州でスレート屋根のメンテナンスはベストホームにおまかせ
北九州でスレート屋根のメンテナンスに困ったら、べストホームにご相談ください!当社では、無料で屋根の劣化診断をおこなっております。劣化を正しく診断できる知識をもった「外装劣化診断士」の資格保持者による的確な診断が可能です。
診断後には、国土交通省のガイドラインに沿って詳細な報告書を作成いたします。わからないところもしっかりとご説明いたしますので、スレート屋根の現状をしっかりと把握してください。見積書の作成も無料でおこなっておりますので、現状把握と費用把握がダブルで叶いますよ。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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