2023/06/20
時間の経過とともに必ず劣化してしまう外装。
塗料の劣化はどのように起きてくるのか、今回はそのメカニズムを塗料の成分についてのご説明と一緒にご紹介します!
塗料劣化のメカニズム
塗料には「顔料」「樹脂」「溶剤」「添加剤」の4つの成分が含まれており、それらが家を紫外線や雨から守る「塗膜」になります。
成分の配分量の違いで価格や耐久性も変化してきます。
塗料を構成する4つの成分
顔料
主に塗料の色彩等を形作る成分で、顔料そのものが私たちの目に塗膜として見えている。
樹脂
顔料を膜として強固に密着させる働きを持つ。樹脂の種類によって耐久性・性能も決まる。
溶剤
樹脂を溶かしたり薄めたりするための透明な液体。塗料の粘度を調整したり、塗面の仕上がりをよくするために使用する。
添加剤
防カビ、低汚染など、塗料の機能を向上させる補助薬品。目的とする機能や用途に応じて、必要な添加剤を少量混ぜ合わせる。
紫外線は塗料の大敵!
気温や酸性雨など塗料劣化の要因には様々ありますが、最も大きな原因は太陽の紫外線です。
紫外線は塗面の0.1mm程度まで浸透し劣化させます。
塗料が劣化すると、樹脂層も劣化し顔料の離脱が起きます。これをチョーキングといい、触ると白い粉が付く現象のことです。
塗料用樹脂の耐候性は、アクリル系<ウレタン系<シリコン系<フッ素樹脂系の順で高くなります。
引用:外装リフォームの教科書2019
最後に
美観と外壁の耐久性を保つためにも重要になってくる塗料選び。
劣化のメカニズムがわかると、最初の塗料選びや塗り替え時期検討の目安にもなります。
ぜひご参考にされてみてください。