2024/05/11
建物の劣化の大きな原因として「雨漏り」があげられます。家の中に水が染み込んでしまうという、ちょっとしたトラブルのようにも思えますが、実はとても重大なトラブルだということを覚えておきましょう。
しっかりと雨漏り対策を講じ対処することで、長く住み続けられる建物を維持できます。
今回のお役立ちコラムでは「雨漏りのHow to」についてお話ししていきたいと思います。
雨漏りが発生する原因
雨漏りの発生原因はいくつかありますが、代表的な原因は以下の3つです。
・屋根の劣化
・外壁の劣化
・自然災害
長く住んでいると、どれも当たり前のように進行してしまうものなので、それぞれの問題点をしっかりと覚えておきましょう。
●●屋根の劣化
建物の雨漏りで、最も発生源となるのが「屋根」です。ここが劣化していくと、建物の広範囲で雨漏りが発生してしまうでしょう。そのため、定期的にメンテナンスをしなければならないのです。
屋根の劣化には以下のような症状が確認できます。
・屋根材の滑落
・草が生えている
・退色している
建物の下から確認できる症状としては、これらが限度です。使用している屋根材によっては、末端がミルフィーユ状に剥がれているのを確認できる場合もあります。
屋根全体を眺めた時、色が「白っぽく」感じるようになったら業者に屋根を調査してもらうことをおすすめします。
●●外壁の劣化
外壁は、外壁材によって劣化の出方に多少の違いがあります。そのため、お住まいの建物が「どんな外壁材」を使用しているかをしっかりと理解しておきましょう。
最もポピュラーになった「サイディング」は、比較的丈夫でトラブルにも十分な耐久性を発揮してくれます。種類も豊富で、使用する材質によって劣化症状が異なると覚えておいてください。
サイディングは、基本的に外壁塗装を施して使用するため、主な劣化は「塗装の劣化」として現れます。
・チョーキング現象
・色あせ
・塗膜の剥がれ
・塗膜の膨れ
・カビや苔の発生
また、外壁材そのものが劣化すると、以下のような症状も現れます。
・ボードの反り
・ひび割れ
・シーリングの劣化
・サビの発生
材質としては特殊な部類となる「木質系サイディング」は、素材が天然木なので腐食という劣化症状も発生するでしょう。
他の外壁材では「モルタル壁」がサイディングと同じくらいの普及率です。セメントを吹き付けているので、ひび割れやすいという特徴を持っています。
劣化症状としては以下のようなものが確認できるので覚えておきましょう。
・ひび割れ
・チョーキング現象
・塗膜の剥がれ
・塗膜の膨れ
・カビや苔の発生
・色あせ
防火性に優れているALCボードも、モルタル壁と同様な劣化症状が現れます。
外壁材の最高級素材として知られているのが外壁タイルですが、他の外壁材とは違い塗装して使用するわけではないため、現れる劣化症状は以下のようなものになります。
・目地のシーリングの割れ
・ひび割れ
・タイル剥がれ
・タイルの浮き
・白華現象
白華現象は、タイルの表面に白い粉が吹き出してしまう現象です。
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●●自然災害
台風や雹など、建物に対して大きなダメージを与える災害は、雨漏りが発生する原因になります。屋根材が割れたり、外壁に飛来物が突き刺さったりと、どんなトラブルが発生するかが読めません。
壊れてしまった場所は、適切に修理することで雨漏りを防げます。しかし、災害発生中の雨漏りに関しては、すぐに対処するのは難しいでしょう。
雨漏りを放置するとどうなる?
雨漏り被害が小さいからといって、決して油断してはいけません。ちょっとした水漏れだった場合でも、実際には見えない場所で大量の雨が入り込んでいる可能性もあるのです。
雨漏りを放置した場合にどんなトラブルが発生するかを理解しておきましょう。
●●見えない場所でカビが大量発生
雨漏りは、発生箇所に直越雨が吹きかけているわけではありません。原因となる入り口があり、経路を通った上で発生箇所で表面化しているだけなのです。
つまり、その間にはどれだけの雨水が入り込んでいるかがわからないということです。
仮に、2階建て戸建てで、屋根の棟板金から雨漏りがスタートしていて、1階部分で雨漏りが発生した場合、屋根裏や2階の天井、壁の裏側は水浸しになっていてもおかしくありません。
雨が降るたびに水が入り込んでしまい、たっぷりの水分を含んだ状態が続いてしまいます。しかも、ジメジメした状態はカビの大好物です。
その結果、建物の見えない場所がカビの温床となってしまうことも十分に考えられるというわけです。
●●構造躯体に大ダメージ
カビの問題と同時に発生する可能性があるのが、柱部分の腐朽になります。建物を支えている部分が腐ってしまえば、いつ倒壊するかわかりません。非常に危険な状況が発生します。
また、腐った木材を好む生き物がいることも覚えておきましょう。シロアリやクロアリは、巣を作りやすい状態になった柱を食い荒らします。そのため、腐るだけではなく朽ちてしまうのです。
柱だけではなく、棟や梁も同様な状況になる可能性があるので、雨漏りが発生したらしっかりと対処しなければならないのです。
●●地盤沈下の恐れも
意外と知られていないのですが、雨漏りが発生していると「地盤沈下」が発生する可能性もあるということを覚えておきましょう。
地盤沈下は、建物の下の土壌が痩せてしまうことで発生します。
通常、基礎を作る際に土壌改良をして強力な地盤に仕上げているのですが、雨漏りが発生して基礎部分から建物の下に水が入り込んでしまうと、しっかりと固めた土壌に隙間が発生するようになります。
水を含み、乾燥するというサイクルを繰り返すと、スカスカな状態になってしまうのです。その結果、地盤沈下となって問題が表面化するのです。
雨漏りに「やってはいけない」DIY対処
雨漏りが発生した際、手先が器用な方は自分で対処しようと試みます。確かに、問題が発生している最中は非常に厄介な状態で、すぐにでも対処が必要なのは間違いありません。
本来であれば、すぐに業者を呼んで対処していただきたいのですが、到着までの時間を考えると、まずは応急処置をしようと考えるものです。
仮に、応急処置をする場合でも、以下でご紹介するような対処はしないでください。
●●出口を塞がないで
雨漏りが発生している場所の出口は、雨漏りの執着地点です。つまり、それ以上被害が拡大することはないということです。
家具等が水濡れするという状況は発生しますが、建物の見えない場所を水が進んでいくわけではなくなるということを覚えておきましょう。
しかし、この出口を塞いでしまった場合、次の出口を探して水は突き進んでしまいます。すると、被害は他の部屋や基礎部分に及んでしまうため、修理する範囲が増えてしまうのです。
雨漏りはバケツやたらいなど、水受けに溜めるようにしてください。
●●屋根に登らないで
「雨漏りといえば屋根から」というイメージは間違っていません。多くの場合、屋根から雨漏りが始まっていることが考えられるため、チェックする場所としては正しいといえます。
しかし、雨の中屋根に登るのは非常に危険で、普段から作業をしている我々でもしっかりと対策を講じてからでなければ安心して作業はできないのです。
万が一、屋根から滑り落ちてしまったとしても、保険の適用外となる場合が多いので、全て自腹での対処となることも考えられます。
さらに、労働安全衛生法では、2m以上の高所作業を行う場合には、足場設置や安全帯の着用義務があるため、適切な対応ができない場合は全て「自己責任」となってしまうのです。
●●釘打ち・ビス止めしないで
雨漏りは「穴」や「割れ」から入り込みます。問題となっている箇所の穴を負債だとしても、釘やビスで板を打ちつけてしまっては意味がありません。
なぜなら、新たな穴を増やしてしまっているからです。
完全に固定できれば良いですが、多くの場合外壁材とビス等の固定部分は一回り大きな穴になってしまっています。
そのため、強風が吹けば板は吹き飛んでしまう上に、別の穴も増えているので、より多くの雨漏りが発生する可能性があるのです。
決して穴を増やさないでください。
雨漏りはベストホームが直します!
外壁塗装の専門家は、工事前にしっかりと下処理を施すという工程を行うので、雨漏り対策もバッチリできます。
そのため、北九州市で雨漏りが発生した場合は、ベストホームまでご連絡いただければすぐに対処させていただきます。
もし、建物の劣化状況が心配だという場合には、雨漏りが発生していなくても点検依頼をしてください。的確な判断で建物の不具合に対処いたします。
弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
だからこそ、プロである私たちがお住まいごと、お客様ごとに最適な塗料・プランをしっかり検討いたします。もちろん、お住まいの状況を確認したいという方もご相談ください。
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また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。