2024/06/25
外壁塗装をする場合、建物の特性をしっかりと理解した上で使用する塗料を選ぶことで、期待する効果を十分に発揮できるようになります。
もし、塗料選びが間違っていると、耐久性が不足していたり、防水性が期待値よりも少なかったりしてしまうのです。
では、工場の外壁塗装を行う場合、どのような塗料を選べば良いのでしょうか。
今回の記事では「工場の外壁塗装におすすめな塗料の特性」を考えていきたいと思います。
どんな特性を持った塗料が好ましく、必要とする効果がどんなものなのか見ていきましょう。
工場の外壁に求められる外壁塗装の性能
工場の外壁は、一般的な戸建て住宅と比較すると「面積が広い」という特性を持っています。また、マンションのようなビルタイプの建物と比較すると「扁平で敷地面積が広い」という構造になっているため「壁面よりも屋根部分の面積が主要」だということが考えられます。
工場の中には複数階層になっているタイプのものもありますが、体育館のように天井が高く、広い敷地に多くの工業機器が詰め込まれて作業しているというケースが多いです。このような建物の特性を考えたとき、どんな効果を持った外壁塗装が望ましいのでしょうか。
●●遮熱性
工場内というのは、空調を入れない限り空気の流れが緩やかで、決して通気性が良いわけではありません。溶剤を使用したりガスが発生したりする工場の場合、壁面一面が解放できるような作りになっていることも多いですが、意外にも内部の空気は滞留しやすい構造のものが多いです。
しかも、壁面はスレート葺きや金属材を、重量鉄骨に固定しているだけというようなケースも少なくありません。そのため、熱伝導率が非常に高く、工場内の温度は高くなりがちです。
この劣悪環境を解消する助けになるのが「遮熱性」になります。遮熱性は「建物表面の温度を下げる」という効果をもち、熱伝導の温度を下げることができるのです。ただし、工場内の温度自体は大きく下げられるわけではありません。
建物表面に遮熱性を持たせると、体感温度を下げることができるのです。これは、炎天下で日傘をさす行為と同様な効果を期待できます。決して周囲の温度は変わらないのですが、影ができることで熱の伝わり方が緩やかになり、その結果、涼しく感じられるのです。
工場内の快適性を上げるという、大きな役割を期待できるでしょう。
●●防水性
工場内に設置されている工業機器は、当然水濡れ厳禁です。機械の内部にいきなり浸水するということはあまり考えられませんが、例えば雨漏りで少しずつ水をかぶることとなり、内部に水が入り込んでしまうということは十分にあり得ることでしょう。このような事態にならないためにも、工場の外壁や屋根には高い「防水性」が求められます。
直接機械類に水が当たらなかったとしても、場内に水分が多くなれば湿気により漏電するようにもなってしまうでしょう。決して好ましい状況ではありません。
防水性を高めることで、作業性向上を期待することができるはずです。
●●防錆性
工場の屋根材・外壁材は、構造材にボルト止めされているものが多く、その固定具は基本的に金属製になります。つまり「錆」が発生するということです。通常、固定後には防錆塗料によって表面を塗装してありますが、これも経年劣化により徐々に錆びてしまうでしょう。
また、固定具だけではなく、屋根材・外壁材が金属製の場合、それらも錆が発生してしまうという心配が発生します。
そのため、外壁塗装や屋根塗装を行う際には「防錆性」にも期待できる塗料を使用するのが好ましいです。防錆剤を塗布してから塗装をするという方法でも問題ないでしょう。その場合、確実な「防水性」を発揮できる塗料を使用することをおすすめします。
EC-100PCMの特徴
アステックペイントの塗料の中でも、工場の塗装におすすめしたいのが「EC-100PCM」です。この塗料は、基本的に「屋根用」として使用される塗料なのですが、工場は「施工面積が広い」という点と、重要なのが「美観よりも耐久性」という点を考えた際、外壁用の塗料よりも耐久性が優れている屋根よう塗料を使用することをおすすめしています。
では、EC-100PCMがどのように優れているのか、その特徴についてご紹介しましょう。
●●最高クラスの防水性
EC-100PCMに使用されているのは、アステックペイントが誇る「ピュアアクリル樹脂」という特殊な素材です。このピュアアクリル樹脂は、従来のアクリル樹脂に含まれている不純物を徹底的に排除し、純粋なアクリル樹脂だけで構成されることで、非常に強固な結束力を発揮できる樹脂になります。
その実力は、通常の塗料の伸縮率と比較しておよそ「600%」もの伸縮が可能となるほどで、塗膜維持性能が特出しているのです。これは、仮にひび割れが発生しても塗膜だけは破断することなくその場を維持し続けてくれるので、数ミリ広がった程度であれば塗膜だけで防水性を確保できるほどです。
屋根材が錆で欠落してしまったとしても、塗膜がその部分を保持してくれるため、簡単に雨漏りが発生する状況を防げます。
●●ナノセラミック粒子による遮熱性
EC-100PCMには、遮熱性能を発揮させるために「ナノセラミック粒子」という素材を使用しています。太陽光の中に含まれている「近赤外線」という光線は、通常であれば樹脂を通過して室内にまで熱伝導してしまいます。
しかし、ナノセラミック粒子がこの近赤外線を反射することで、屋根材表面温度を上げることを許さないのです。表面温度が下がると、建物の中に伝わる温度も緩やかになるので、体感温度は一気に下がったように感じるでしょう。
例えば、炎天下で急に雲が太陽を隠した時、急にスッと暑さが消えるのを感じたことはありませんか?
遮熱性は、これを塗料の力によって外壁材や屋根材に付与することができるのです。
室内の温度上昇が緩やかになると、冷房の温度を必要以上に下げる必要がなくなり、省エネ対策にも貢献してくれます。これは、コロナ禍以降に多くの方が求める性能となりました。
●●フッ素塗料を超える耐候性
他メーカーが販売している一般的なフッ素塗料の耐候性は「15年前後」とされているケースが多く、非常に優秀な性能を発揮することがわかっています。しかし、ピュアアクリル樹脂を使ったEC-100PCMはさらに上をいく耐候性を発揮します。
EC-100PCMの耐候性は「15年以上」の期待値をマークしているのです。ただし、これは塗料の耐久試験のデータ値によって算出されたものなので、実際に15年以上の耐候性が発揮されるかは、経年中の気象状況や自然現象の大きさなどにも影響されるでしょう。
他のメーカーが販売している塗料の耐候性数値も同様で、あくまでもデータ上で算出された期間だということを覚えておいてください。
●●対応素材
EC-100PCMが塗装できる素材は、まさに「工場」といっても良い素材だらけです。
・金属屋根
・波形スレート
・各種旧塗膜
※フッ素鋼板は除く
ここまで見事に工場特化型の塗料というのも珍しいです。また、屋根材だけが製品データには記載されているのですが、外壁部分にも塗装可能となります。
屋根用塗料と外壁用塗料の違いは、美観を重視するか耐久性を重視するかの差です。外壁用は発色や質感を重視するのですが、屋根は基本的に目に入る部分ではないという理由と、紫外線の影響をより受けやすいという理由から、耐久性を高くすることに重きを置いています。
外壁材にもEC-100PCMを使用すると、塗装の耐久性が長くできるので、メンテナンス周期を引き延ばすことが期待できるというわけです。
工場塗装の遮熱・防水・防錆対策ならベストホームにお任せください!
工場の外壁塗装・屋根塗装には、遮熱性、防水性、防錆性が求められます。アステックペイントのEC-100PCMは、これらの性能を兼ね備えた、工場塗装に最適な塗料です。
EC-100PCMは、最高クラスの防水性、ナノセラミック粒子による遮熱性、フッ素塗料を超える耐候性を誇り、工場の過酷な環境にも耐えうる耐久性を備えています。
工場の塗装でお悩みの方は、ぜひベストホームにご相談ください。EC-100PCMをはじめ、工場塗装に最適な塗料と施工をご提案いたします。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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