2023/07/30
塗装のベストシーズンは、気候が安定している春や秋と言われています。
ではベストシーズンから外れる夏は塗装をしないほうがいいのか?塗料に影響は出てこないのか?
今回は塗装可能な気象条件などに触れながら、このような疑問を紐解いていきます。
外壁塗装ができる気象条件
塗装を行うにあたって、一定の「気象条件」が設けられています。
気温などが不安な夏(7~9月)でも、気象条件を満たしていれば問題なく塗装を行うことができます!
それでは、どのような条件があるのかご説明していきます。
- 気温が5℃より高い
気温が5℃以下になると塗料が伸びにくくなり、塗りムラや塗り残しが起きやすくなってしまいます。
しかし高温になりすぎても、熱で塗料の品質が低下し剥がれや膨れが起きやすくなる恐れがあるため、
極端な条件下では行わないことが条件です。
- 湿度85%未満
湿度が85%以上になると、空気に含まれる水分で塗料の乾きが悪くなってしまいます。
雨が降ると湿度が80~90%まで上昇するため、梅雨時期などは工事が中断されます。
- 強風、降雨、降雪などの悪天候でない
前述したような湿度の問題もそうですが、塗装中に雨が降ると完全に乾いていない塗料が薄まったり
流れてしまう恐れがあります。
塗料に雨や異物が混入すると、乾燥後の塗膜の機能性等にも大きく影響してしまいます。
また悪天候下での作業は、足場も滑りやすくなり危険な作業環境となってしまうため工事自体が行えません。
- 結露が発生していない
雨水や霜、結露などの水分が外壁材の表面に残った状態で塗装をしてしまうと、塗料が下地にしっかりと密着できず
ひび割れや塗膜剥離などの劣化を引き起こす原因となってしまいます。
以上のような条件から外れて塗装工事を進めてしまうと施工不良につながる可能性があるため、
上記を満たさない条件下の日は工事は中止となります。
夏の塗装!メリット&デメリット
冒頭で触れたように、塗装のベストシーズンとして春と秋がよく挙げられますが、
それぞれの季節にメリット・デメリットはあります。
夏場でも塗装ができることをお伝えしたところで、7~9月時期の塗装のメリット・デメリットをご説明します!
●●メリット
- 工事を希望のスケジュールで組める可能性が高い
一般的に閑散期となる夏場は、比較的スケジュールに余裕のある塗装業者が多く、
繁忙期に比べ希望のスケジュールで工事を行える可能性が高い傾向にあります。
- 作業時間を十分に確保しやすい
夏は日照時間が長いため、作業時間を十分に確保できます。
早々に暗くなったため作業を中断しなければいけないといった事もないので、
工事スケジュールが後ろに倒れるという事が起きにくいです。
●●デメリット
- 夕立が多く工事が中断しやすい
雨が降ると塗装工事はできないため、夕立の多い時期は中断になりやすいです。
梅雨ほどではありませんが、雨によるスケジュールのズレが発生しやすい季節と言えます。
- お盆時期に被ると工期が長くなる
お盆時期は塗装業者も休みに入るため、その間工事はストップします。
工事のスケジュールがお盆と被ると、その期間の分だけトータルの工事日数が長くなります。
お盆を挟みたくない場合は、「お盆前に終わらせる」or「お盆後に始める」スケジュールで
工事依頼をしておくのが安心です。
最後に
このように、気象条件がクリアされていれば夏場でも問題なく塗装工事を行うことができます!
また、夏に限らずベストシーズンと言われる春・秋を含め、どの季節にもメリット・デメリットはあります。
その点を比較しながら、工事をお任せしやすいご自分なりのベストシーズンをご検討いただけたらと思います。