2024/03/02
外壁・屋根の塗り替えを検討の際に、「リフォーム瑕疵保険」という言葉を見聞きされたことはあるでしょうか。
塗り替えにかかる費用は決して安いものではなく大きなお買い物となるため、できるだけ失敗やトラブルを避けたいと思われる方がほとんどであると思います。
そこで万が一不具合や欠陥が見つかった場合に役立つのが、この「リフォーム瑕疵保険」です。
今回はリフォーム瑕疵保険の基礎知識や、メリット・デメリットについて詳しくご説明していきます。
瑕疵による工事に対して保険金が支払われるため、費用の負担を心配する必要がありません。
工事後のトラブルやリスクを軽減させる意味でも加入をしておくのがおすすめです。
リフォーム瑕疵保険のメリット・デメリットは?
・第三者による検査を受けることができる
・リフォーム業者が倒産しても保証してもらえる
・瑕疵があっても第三者検査員が証明してくれる
・保証期間が短い
・検査で工期が長くなる可能性がある
・保険料が高い
リフォーム瑕疵保険とは
冒頭で少し触れましたがリフォーム瑕疵保険とは、リフォーム工事中や完了後に見つかった瑕疵に対して補修のための費用が補償される保険のことです。
外壁・屋根のリフォームに関しては、契約内容と違う工事をされたり、工事直後にもかかわらず雨漏りが発生したりといった場合等も該当します。
瑕疵保険は施主様が加入するのではなく、リフォーム業者が加入する仕組みとなっているため、補償を受けたい場合はその業者が保険加入業者かどうかを確認しておく必要があります。
「住宅瑕疵担保責任保険協会」の下記ホームページから事業登録の状況を調べることができるので、保険加入業者か確認する際に活用されてみてください。
▶▶住宅瑕疵担保責任保険協会公式ホームページ
●●リフォーム瑕疵保険はなぜ必要?
リフォーム工事をしたお住まいに瑕疵が見つかって施主様から補修を依頼された場合、リフォーム業者はもちろん補修の対応をしなければなりません。
しかしその補修にもやはり費用が発生してきます。
瑕疵保険に加入していれば、瑕疵による工事に対して保険金が支払われるため、費用の負担を心配する必要がありません。
また万が一依頼したリフォーム会社が倒産した後に瑕疵が発覚した場合であっても、瑕疵保険に加入していれば保険金を受け取ることができます。
このように瑕疵保険は、万が一瑕疵が見つかった場合の補償をしてくれるため、工事後のトラブルやリスクを軽減させる意味でも加入をしておくのが賢明です。
リフォーム瑕疵保険のメリット
リフォーム業者を選ぶ際に、瑕疵保険に加入していない業者のほうが安いといった理由等から、選択に悩まれる方も少なくないと思います。
以下では、なぜ瑕疵保険に加入している業者を選ぶのがおすすめなのか、その理由について詳しくご説明していきます。
●●第三者による検査を受けることができる
瑕疵保険では、工事の完了後または工事中に専門の検査士が建物を実際に見て検査をします。
この検査は工事内容に基づく「設計施行基準」に沿って入念に行われるため、一部の業者や職人による手抜き工事を防止することができます。
基準を遵守した施工が担保されるので、施工品質の向上も同時に期待できます。
●●万が一リフォーム業者が倒産しても保証してもらえる
万が一工事内容に瑕疵が見つかり補修が必要になった際、工事を担当した業者が倒産してしまっている場合は補修をしてもらうことができません。
このような場合は保険会社に対して補修費用を請求できる仕組みとなっています。
リフォームを行う業者が小規模な工務店であっても、瑕疵保険に加入することで補修が受けられないリスクを回避することができます。
●●瑕疵があっても第三者検査員が証明してくれる
検査員とリフォーム業者の間に利害関係は存在しないため、プロの目で施主様の目線に近い検査が行われます。
この第三者検査で不備が見つかった場合は、すぐに補修が行われます。
公平な立場の検査員によって瑕疵を証明してくれるため、施主様も安心感を得られやすいというメリットがあります。
リフォーム瑕疵保険のデメリット
前章ではリフォーム瑕疵保険のメリットについてご紹介しましたが、やはりデメリットもいくつかあります。
以下ではその内容について詳しくご説明していきます。
●●保証期間が短い
リフォーム瑕疵保険の保証期間は、特約を除くと最大でも5年となっています。
・構造耐力上主要な部分:5年
・雨水の浸入を防止する部分:5年
・上記以外のリフォーム工事実施部分:1年
・基礎部分から新設する増改築(特約):10年
例えば配管工事を実施した後に水漏れ等が発生した場合、構造耐力上、主要な部分や雨水の浸入を防止する部分どちらの欠陥でもないため、保証期間は1年となります。
新築住宅における住宅瑕疵保険の保険期間は10年が一般的となっています。
そのため瑕疵保険は保険期間が短いという点に注意が必要です。
●●検査で工期が長くなる可能性がある
前述したように、リフォーム瑕疵保険では第三者による検査が必要となるため、そのぶん工事期間が延びる可能性があります。
例えば検査対象に屋根が含まれている場合、悪天候の日には基本的に検査が実施できないため、そのぶん工事期間が長引いてしまうという注意点があります。
検査回数が多いほど工期が延びるリスクも上がります。
●●保険料が高い
瑕疵保険を利用するためには、保険料を支払わなければなりません。
また保険料に加えて検査料金の支払いも必要なため、支払料金が高額になる場合があります。
支払う金額の目安は、以下の通りです。
- キッチンの交換(保険金支払限度額100万円):約3万円
- 外壁の改修(保険金支払限度額200万円):約5万円
実際の保険料は、保険金の支払限度額や住宅の床面積によって変わるため、試算をする必要があります。
瑕疵保険の保険料は全額施主様側の負担であるケースが多いため注意が必要です。
最後に
リフォーム瑕疵保険へ加入する事業者は保険法人への事業者登録が義務付けられていますが、当然その登録には厳正な審査があります。
登録事業者は公正な第三者のプロの目で検査されることから、未登録事業者よりも安心できるかと思います。
また登録事業者が倒産した場合にも保証されるため「会社に何かあってもお客様に迷惑を掛けない」という思いから事業者登録をされている会社も少なくありません。
そのことからも、一概に決めつけられない部分はもちろんありますが、登録事業者は比較的良心的でお客様第一の施工業者が多い傾向にあると考えられます。
保険料のご負担は増えてしまいますが、工事中・工事後の不安点を一つでも少なくするためにも、塗り替えの際はリフォーム瑕疵保険のご利用をおすすめいたします。
弊社もリフォーム瑕疵保険登録事業者となっておりますので、ご不明点などはお気軽にお尋ねください。
弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。
お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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