2024/04/13
代表取締役の戸髙です!
外壁塗装において、外観の美しさや建物の耐久性を少しでも長く維持するためには、付帯部と呼ばれる外壁や屋根以外のパーツの塗装も重要となってきます。
その中でも建物の美観性・耐久性を支える上で重要な役割を果たしているのが「幕板」です。
今回のお役立ちコラムではそれでは具体的に幕板とはどの部分を指すのか、機能性などについても含めお話ししていきます。
幕板とは?
幕板とは一般的に、外壁の1階と2階を区切るための仕切り板のことを指します。
どの家にも必ずついているという訳ではなく、窯業系サイディングのお住まいに付いていることが多いです。
幕板は横向きに取り付けられているものが一般的ですが、家のデザインによっては縦に取り付けられている場合もあります。化粧柱や付け柱と呼ばれることもあります。
幕板があることにより外壁の1階と2階の色味に変化を加えることができ、おしゃれな外観を演出することができるのです。
また、幕板の役割はデザインの要素だけではありません。
幕板のおもな役割は以下の3点です。
幕板の役割
- 建物の強度を上げる
- 接続部を保護する
- 配色にメリハリをもたせる
それぞれをくわしくお話ししていきたいと思います!
幕板の役割①|建物の強度を上げる
幕板は1階と2階の継ぎ目部分を隠し、補強をする目的もあります。
建物の1階と2階の間には、地震などによる揺れを分散して抑えるために梁が入っています。
もし1階と2階を繋げてサイディングを貼ると、揺れを分散させることができずサイディングが割れてしまう可能性があるのです。
そこで幕板を取り付けることによって揺れを和らげることができるのです。
幕板の役割②|役割②接合部を保護する
幕板は外壁と他の部分との接合部を保護する役割もあります。
接合部が雨風や紫外線に晒され続けると、外壁同様に劣化しやすくなってしまいます。
そこで幕板を取り付けることにより、接合部をこのような外的要因から守ることができるのです。
また幕板は外壁から出っ張った作りとなっているため、屋根から流れてくる雨水を受け止め、外壁や土台に雨水等が浸入するのを防いでくれます。
幕板の役割③|配色にメリハリを持たせる
幕板は建物のデザインにも大きく関わっており、色や形状によって家の印象を変えることができます。
薄めの外壁カラーに濃いカラーの幕板を組み合わせたり、反対に濃いカラーの外壁に薄いカラーの幕板を組み合わせたりと、家のアクセントとなって外観にメリハリを与えてくれるのです。
色見本だけでは組み合わせをイメージするのは難しいので、塗装を依頼する業者が決まったらカラーシミュレーションによって全体イメージの確認をしておくのがおすすめです。
幕板のメンテナンス方法
外観をおしゃれに見せてくれる幕板ですが、非常に劣化しやすいという側面もあります。
先ほどご説明したように、幕板は外壁よりも出っ張っている作りになっているため、屋根から流れてくる雨水を受け止めてくれる一方で、雨水が上部に溜まりやすい傾向があるのです。
溜まった雨水が内部にまで侵入してしまうと、腐食や雨漏りを引き起こします。
また、外壁と同様に紫外線や雨風等に晒され続ける環境下にあるため、これらによって劣化が進んでしまうと最悪の場合には交換をしなければなりません。
幕板の塗装は基本的に外壁塗装と同じタイミングで施工されますが、幕板の状態によっても最適な補修方法は変わってきます。
- 塗装
- シーリング補修
- 幕板の交換
- 幕板カバー工法
補修方法①塗装
幕板の塗装の剥がれに対しては、主にサンドペーパーで表面を削った後に塗装を行っていきます。
この「下地調整」と呼ばれる手作業をしっかりと行うことで、削られた表面にできた細かな凹凸に塗料がしっかりと密着し、早期の剥がれといった施工不良を防ぐことができるのです。
補修方法②シーリング補修
幕板の劣化要因には、幕板同士のつなぎ目に施されているシーリングの劣化も含まれます。
シーリングの劣化も雨や紫外線によるダメージによって起こりますが、シーリングと幕板の間に隙間ができている場合には特に要注意です。
この隙間から雨水の進入を許してしまい、ひどい場合は雨漏りの原因にもなってしまうのです。
シーリング補修では、古いシーリングを撤去した後に新しいシーリング材を充填していきます。
補修方法③幕板の交換
これは幕板の劣化がかなり進んでいる場合の対処方法になります。
幕板は上部に雨水が溜まりやすい傾向にあるというお話をしましたが、長期間水分を含んだ状態が続くと、幕板内部まで湿気を帯びて下地材が腐ってしまう場合があります。
下地材が腐ってしまうとシロアリの発生といったトラブルの原因となるため、注意が必要です。
補修工事においては、古い幕板を撤去し新しい下地材を設置します。
このとき雨水の進入による腐食を防ぐため、下地材には防水シートを貼っていきます。
その後は「新しい幕板を貼る→ビスで固定→シーリング充填→塗装」という流れになり完成です。
補修方法④幕板カバー工法
下地材の腐食が進んでしまい幕板の一部が欠損していたり落ちたりしている場合は、下地材の補修をした後に板金で幕板を覆っていきます。
作業内容としては「古い幕板を撤去→下地材を補修→板金でカバー→表面をやすりがけ(ケレン作業)→塗装」の流れです。
幕板のメンテナンス費用を抑えるポイント
ここまでお伝えしたように、幕板の劣化は放置される期間が長ければ長いほど劣化症状が進んでしまい、必要な補修も大掛かりになってきます。
そうなるとかかる費用も大きくなってきますので、メンテナンス費用を抑えるポイントを知って早めの対策を行いましょう。
- 三角シールを打つ
- 定期点検をしてもらう
- 外壁塗装と一緒に付帯部塗装を行う
幕板のメンテナンス費用を抑えるポイント①三角シールを打つ
幕板の上部に雨水が溜まらないよう、図のようにシーリング材を三角形に打つことです。
こうすることで雨水が流れやすくなり、外壁と幕板の間に浸水するのを防いでくれます。
ただし施工を依頼する際は、建物の形状や水の流れを適切に把握できる職人でなければ施工不良に繋がる恐れがあるので、業者選びは慎重に行いましょう。
幕板のメンテナンス費用を抑えるポイント②定期点検をしてもらう
幕板の上部は下から目視することが難しいので、施工後約5年を目安に専門業者に点検をしてもらうのがおすすめです。
定期的に状態をチェックしてもらうことでいち早く劣化に気づくことができます。
大掛かりな補修工事を行わずに済めば、その分費用も抑えることができるというわけです。
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幕板のメンテナンス費用を抑えるポイント③外壁塗装と一緒に付帯部塗装を行う
幕板は高所に取り付けられているため足場の設置が必要です。
「そう遠くないうちに外壁塗装を検討している」といった場合には、幕板を含む付帯部と外壁を一緒に塗装してしまえば足場代が1回分で済み、費用を節約することができます。
また塗装のタイミングを揃えておくと「幕板がピカピカなぶん外壁の色褪せが際立つ」といった見た目のバラつきを防ぐこともできます。
幕板は建物の美観性と耐久性を支える
今回お話ししたように、幕板は美観性と機能性どちらの面からも建物にとって欠かせない重要な役割を担っています。
幕板を美しく良い状態で保つことは、外壁だけでなく建物全体の寿命を長持ちさせることに繋がるのです。
業者選びの際は、塗装前はもちろん塗装後も付帯部の状態まで丁寧にチェックしてくれ、適切なメンテナンスを行ってくれるプロの専門業者を選ぶようにしましょう。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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