2024/07/02
これからの季節は、雨漏り被害が頻発します。梅雨入りして雨が増えている上に、この後には台風シーズンも待ち構えているので、雨漏り対策は万全にしておきましょう。
適切な対処をしておけば、よほどひどい嵐にならない限り雨漏りの心配はなくなるはずです。
そのためにも、まずは「雨漏りの兆候」に敏感にならなければなりません。ただし、無理矢理「DIYで対処」しようとするのはおすすめしません。
今回のお役立ちコラムでは「雨漏りの兆候とDIYしてはいけない理由」をお届けしたいと思います。
雨漏りが発生する兆候
多くの雨漏りには「兆候」があります。中には突然の飛来物によって発生する事故的な雨漏りもありますが、基本的な経年劣化による雨漏りには、気をつけて見ていると雨漏りが発生しやすくなっている現象を確認することができるのです。
代表的な4つの例をご紹介します。
●●天井の異変
雨の日になると、天井から雨音が聞こえてくることがあります。それも、外で降っているペースではなく、軒先から落ちる雨垂れのような「ポツ…ポツ…」というようなゆっくりとしたペースの雨音です。
これは、屋根から雨が入り込んでいることを表しています。この音がさらに進むと、部分的に天井のクロスに染みが現れるようになるでしょう。明らかな雨漏りの前兆です。場所によっては、照明の中に水が溜まっているようなこともあります。
音だけであれば、雨漏りの兆候として早期対処でトラブル前に解決できる可能性もあるのですが、クロスに染みが発生するということは、すでに断熱材を超えてしまっていることを意味するので、若干大掛かりな工事が必要になるでしょう。
●●壁の異変
雨音は、天井だけでなく壁の中から聞こえることもあります。発生箇所がどこかわかれば良いのですが、少なくとも聞こえる階層より高い位置で雨漏りが発生していることは間違いありません。
雨音がしなかった場合でも、クロスに染みができるというケースは非常に多いです。比較的新しい建物の場合、シミになる前にクロスが剥がれるということもよくあります。クロスの劣化が進んでいると、雨染みができやすいということも覚えておいてください。
これらが壁からの雨漏りの兆候ですが、早めに気づかないと「石膏ボードや断熱材、木材などの交換」という、内壁全体の改修が必要になってしまうでしょう。
●●屋根の異変
天井からの雨音が聞こえる時点で、屋根はかなり劣化が進んでしまっています。水が入り込むということは、屋根材だけの劣化ではなく「野地板」や「ルーフィングシート」まで劣化していることを表しているのです。このような場合、どれくらいの修理が必要か考えなければなりません。
・屋根塗装だけで対処できるのか
・シーリング材の劣化からの雨漏りではないか
・野地板やルーフィングシートの交換が必要か
・カバー工法で屋根を覆ってしまうか
・葺き替えで全面改修するか
工事の内容が大々的になるほどにコストがかかってしまうので、適切な方法を選んで修理を行わなければなりません。
ちなみに、カバー工法は簡単に雨漏りを防止することができるのですが、1度しか工事ができないということを覚えておきましょう。2回目以降の対処の場合は、再度カバー工法を試みるということが「建築基準法」的観点から不可能になっています。
●●窓周辺の異変
アルミサッシのネジ部などから水が入り込むという症状が見られる時、雨漏りが始まっている可能性があります。わかりやすいのは、ネジ部に錆が発生するという状況です。これは明らかな雨漏り現象だと見て良いでしょう。
雨漏りと結露は間違えやすい
雨漏りだと思っても、実はただの結露だったなんてこともあります。特にマンションのような構造の建物の場合、断熱材が不足しているにも関わらず気密性だけが高くなり、結露が発生しやすい状況になっている場合がよくあります。
しかも、結露が発生しやすい建物の場合、滝のような量の結露が発生してしまうことも少なくありません。ドア一面が結露だらけになってしまったり、アルミサッシに水溜まりができてしまったりと、雨漏りと勘違いしてもおかしくない量の水害が発生するのです。
この規模での結露が腰高窓などに発生した場合、壁紙に水が流れるというような現象も確認できるようになってしまいます。しかし、これでも雨漏りではないため、家の外側をどれだけ点検しても水の侵入経路が見つかることはありません。
その結果、原因不明の雨漏りとして対処療法を試してみるという状況になってしまうのです。的確な診断ができる業者の場合、雨漏りではないという診断結果から、結露による水害ではないかという判断にも行き着くことができるでしょう。
雨漏りの兆候を見逃すと…?
もし雨漏りの兆候を見逃してしまうと、いくつかの問題に悩むこととなります。実際に水が出るまで気づかないと、非常に大きな負担を背負うことになってしまいますので、できる限り雨漏りの兆候には敏感になっておきましょう。
●●建物が劣化する
雨漏りの前兆を見逃すと、以下のような症状が発生してしまいます。
・構造材の腐朽
・カビの発生
・シロアリの発生
・鉄筋や鉄骨の錆発生
・鉄筋爆裂によるコンクリート破損
構造材が腐ってしまうと、そこには多くの水分が含まれていることになります。その結果、周辺にカビが大量発生し、断熱材や石膏ボードにまでカビが広がってしまうでしょう。さらには室内にまでカビの胞子が蔓延してしまい、健康被害が発生する可能性も考えられます。
それだけではなく、腐った柱はシロアリにとって最高の餌場となってしまうので、建物の耐久性は一気に失われてしまうでしょう。ここまでくると、リフォームで対処しきれない状況まで症状が進んでいると考えてもおかしくありません。
鉄筋コンクリート造の場合、雨漏りによって鉄筋や鉄骨に錆が発生してしまいます。錆だけで済めば良いのですが、コンクリート内部にある鉄筋や鉄骨が錆びることで、コンクリートを内側から押し出そうとするようになってしまうのです。
周囲がコンクリートによってカバーされている部分はひび割れが進み、最終的な内壁や外壁部分はその圧迫が解放されるため「鉄筋爆裂」という症状が発生してしまうのです。
●●修理費用が高くなる
ここまでの説明でもわかると思いますが、被害が進行するほどに対処や修理では対応しきれなくなっていくのです。
その結果、住み替え・建て替え・解体という状況になってしまうため、コストがどんどん大きくなってしまいます。
DIYしてはいけない理由
雨漏りが発生した時は、すぐに業者を呼んでください。DIYで対処するのは危険な場合が多く、後悔することになるかもしれません。その理由を簡単にご紹介します。
●●高所作業の事故は保険適用されない
基本的に「高さ2m以上の場所で作業する場合には足場の仮設」もしくは「安全帯の着用」が労働安全衛生法にて定められています。これを守らずに事故が発生してしまうと、保険の適用がされません。
●●材料の選定ミスで余計な費用が発生
間違った対処方法や材料を使用してしまうと、後で業者が対応する際に余計な撤去費用が発生する恐れがあります。簡単そうに見えるシーリング打設も、材料が間違っていると全て撤去しなければならないのです。
●●被害が広がる可能性あり
雨漏りを止めたと思った作業していても、実は見当違いな作業をしている可能性があります。そのため、自分勝手な判断で雨漏りの対処をすることはおすすめしません。最悪な場合、被害が拡大してしまい、修理箇所が増える可能性もあるのです。
北九州市の雨漏りはベストホームにご相談を!
雨漏りが発生するということは、しっかりとメンテナンスができていないことの表れです。定期メンテナンスの周期をしっかりと守り、できる限り補修が必要な場所は早い段階で対処できるようにしましょう。
北九州市にお住まいで、雨漏りのメンテナンスをしておきたいという方は、ぜひベストホームにご相談ください。定期的なメンテナンス管理までしっかりと対応させていただきます。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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