サイディングは外壁塗装が必要ない?そんなことありません!特徴と注意点

  • HOME
  • お知らせ
  • サイディングは外壁塗装が必要ない?そんなことありません!特徴と注意点

 

「サイディングに外壁塗装は必要ない」という話を聞いたことがあるなら間違いです。サイディングにも外壁塗装は必要です。定期的にメンテナンスをしないと、他の外壁材と同じく劣化します。

サイディングが劣化すると、さまざまな問題につながるため注意が必要です。よく見られる劣化症状に「塗装のはがれ」があります。また、サイディングに触れて指にチョークの粉のような粉末が付いたら要注意です。チョーキング現象と呼ばれており、サイディングの劣化を示しています。ヒビ割れ、カビ・苔・藻が発生する場合も、劣化を示しているのです。

例にあげた劣化サインは、外壁塗装の機能低下を示しています。外壁塗装の機能性がなくなればサイディングを守れません。結果、雨漏りや白アリのような大問題に発展します。

家を建てる際、施工業者から「サイディングは外壁塗装の必要がない」と言われたら根拠を確認してください。納得のできる答えが出なければ悪質業者の可能性さえあります。たとえ納得のできる答えでも、依頼するかどうかは時間を設けたほうがいいでしょう。

そこで今回のお役立ちコラムでは、サイディングと外壁塗装について外壁塗装のプロの視点からお話しします。

目次

 

ベストホーム株式会社

ベストホーム株式会社

そもそもサイディングとは?

 

サイディングの多くは窯業系サイディングと呼ばれるものです。「一般社団法人日本窯業外装材協会」によると、2023年の販売量は88,300,000平方メートルでした。PayPayドームの敷地面積で換算すると、約1,044個分の規模です。2024年の戸建て住宅市場の外壁材素材別シェアでは80.2%と圧倒的です。窯業系サイディングの前に主流だったのは、モルタル仕上げの外壁材でした。

しかしモルタルには、ヒビ割れや品質の不安定さという課題があったのです。課題を解決して誕生したのが1964年に登場した窯業系サイディングです。

 

主流の窯業系サイディング


    窯業系サイディングの主原料は、セメント質原料です。他にもパルプや木繊維のような繊維質の原料も使います。原料を成型し硬くしてから塗装した外壁材です。なお、窯業系の窯(よう)とは「窯=かま」を指します。

    陶芸では窯を使ってお皿や花瓶を作りますが、サイディングも同じです。サイディングも高温・高圧の窯で硬くするため「窯業系」という名前が付けられています。また、サイディングは現場ではなく、工場で板材として成型されるため品質が安定しているのもメリットです。

    窯業系サイディングは、さまざまな建物で採用されています。戸建て住宅だけではなく、店舗や公共施設の他、中高層の建物でも使われています。ただし、サイディングは窯業系だけではありません。金属系や木質系、樹脂系なども登場しています。

     

    通気工法と直張り工法がある


      サイディングを施工する際に検討する工法には、通気工法直張り工法2種類があります。

      通気工法
      • 外壁とサイディングの間に通気層を設けた工法
      • 外壁には透湿防水シートを設置
      • 透湿防水シートの上に通気用の銅縁を取り付ける
      • サイディングのつなぎ目にジョイント用の金物を使って貼り付ける
      直張り工法
      • 透湿防水シートの上には銅縁を貼り付けない。直接サイディングを貼る工法
      • ジョイント用の金物が使われず施工されることも。
      • メンテナンス時に手間がかかる

      これらは通気工法直張り工法の特徴です。胴縁(どうぶち)とは壁に使われる下地部材を指します。通常、サイディングや合板などの、壁の強度を高めるために用いられます。胴縁を設けない場合、曲がる可能性があるからです。なお、直張り工法では用いられません。鉄筋コンクリートのRC構造の建物も同様です。外壁材単体が風圧に耐えられるだけの強度があるからです。

      透湿防水シートとは、建物の外壁や屋根に貼り付けるシートを指します。湿気を通すことで、水滴対策ができるシートです。雨水を防ぎますが、家の中の湿気は通す役割を持っています。サイディングにヒビや割れのような問題が生じて雨水が侵入しても、透湿防水シートで防げます。しかし透湿防水シートも劣化するため、サイディングの劣化と同様に注意が必要です。


      通気工法が主流になっている


        2000年以降、ハウスメーカーや工務店では標準装備として通気工法を採用しています。外壁の劣化原因である湿気対策は、直張り工法よりも通気工法が適しているからです。そもそも通気工法は湿気による内部結露対策のために開発された側面もあります。

        直張り工法は胴縁を取り付けません。透湿防水シートとサイディング間に通気層ができないのです。通気層がないと湿気が外壁の内部に溜まりやすくなります。また、サイディングは水によって劣化しやすい材質です。サイディングの内部に湿気が溜まれば、劣化が早まるリスクがあります。


        直張り工法はメンテナンスの際に問題が起きやすい


          ジョイント用の金物であるハットジョイナーが使用されていない場合も問題が生じやすいのです。通気工法では「ハットジョイナー」というジョイント用の金物を使用します。サイディングは一枚ではなく、複数のサイディングを貼り付けていきます。各サイディングの間には目地という隙間ができてしまうため、シーリング材るのです。目地を埋めないと、雨水やホコリが建物の内部に侵入します。

          その目地に充填(じゅうてん)するのがシーリング材です。充填とは隙間や欠けている部分に物を詰めることを指します。シーリング材はホームセンターではコーキング材という名称でも販売されています。シーリング材は充填のための材料です。サイディングの目地にシーリング材を充填して隙間を埋めていきます。

           

          直張り工法はメンテナンスの手間がかかる


            シーリング材も一般的に10年程度で劣化すると言われています。劣化したらシーリング材の打ち替えというメンテナンスが必要です。ただし直張り工法では、打ち替えに問題が出てきます。

            打ち替えは、古いシーリング材をカッターではがす作業です。直張りでは通気層という空間がありません。シーリング材をはがす際、透湿防水シートに傷がつきやすいのです。職人はかなり気を遣わなければならないため、直張り工法は減少傾向にあります。

             

             

            サイディングの劣化症状の代表例

             

            サイディングの劣化症状を知っておくことは、外壁塗装のタイミングを考える上でも重要です。サイディングの表面に劣化症状が現れたら、外壁塗装を考えたほうがいいでしょう。早めに対処しないと、外壁からの雨漏りにつながります。

            カビ・苔・藻の発生
            • カビ・苔・藻が発生しやすくなる
            • 美観だけの問題ではなく、根が張ってしまうと耐用年数が余計に落ちる
            • カビや苔が発生しやすいのはサイディング表面の凹凸のため。ホコリや泥のような汚れや雨が溜まりやすい
            • カビは水分やホコリの中の有機物で繁殖するため広範囲に広がっていく
            • 外壁塗装をしていれば、発生を抑えられる。カビや苔や藻が発生していることは、外壁塗装の機能が落ちていると推測できる
            • 放置してもカビ・苔・藻が勝手に消えることはない
            • 外壁が傷めばヒビや割れも発生する。結果、雨漏りという重大なトラブルにつながる
            塗装がはがれる
            • サイディングの表面が指の逆むけのようにはがれるなら劣化
            • 外壁塗装をしてから10年前後で、塗装がはがれているなら経年劣化の可能性
            • 経年劣化による塗装のはがれはサイディングだけの現象ではない
            • 外壁塗装をしている外壁なら起こる劣化症状
            • 外壁塗装の塗料は各製品で耐久年数が異なる
            • 塗膜の美観上の耐用年数は、アクリルで67年が目安。フッ素系なら15年~20
            • ただし建物が建っている地域の環境でも耐用年数は変動する
            • 耐用年数が長い分、費用は高額
            チョーキング現象
            • チョーキング現象が見られたら外壁塗装専門業者に早めの相談が必要
            • 中程度の劣化症状。放置すると外壁塗装の機能はなくなる
            • チョーキング現象で指に付く粉は顔料
            • チョーキング現象で、すぐにサイディングがダメージを受けるわけではない。ただし外壁塗装の機能が非常に低下している
            • 劣化スピードが早くなるため、長期間放置すると雨漏りのような大きな問題につながる
            ヒビ割れ(クラック)
            • 幅が0.3ミリ程度のヒビ割れはヘアークラック
            • ヘアークラックは劣化の初期症状
            • 問題は0.3ミリ以上のヒビ割れ。放置すると雨水が入り込む。早急に外壁塗装専門業者に相談したほうがいい
            シーリング材の劣化
            • シーリング材も時間の経過により劣化する
            • サイディングの目地に施工したシーリング材も、劣化でヒビや割れの他、はがれてしまう
            • シーリング材にできたヒビ・割れ・はがれから雨水が侵入することで雨漏りにつながる
            • サイディング自体までダメになるため、早めに増し打ちや打ち替えが必要
            • 増し打ちとは古い目地に新しいシーリング材を塗り重ねる補修方法。コストを抑えられる
            • 打ち替えは古いシーリング材を撤去してから新しく充填する補修方法

             

            チョーク現象のメカニズム


              上記の劣化症状でわかりやすいのがチョーク現象です。外壁塗装で使う塗料には、顔料や樹脂や添加剤が含まれています。塗料を外壁に塗ると溶剤や水分が蒸発します。溶剤や水分が含まれている樹脂が固まり塗膜が形成されるのです。形成された塗膜が、風雨や紫外線から外壁を守っています。

              塗膜も風雨や紫外線を受け続けると劣化します。劣化する際、樹脂や顔料などが分離します。分離が進むと出る白い粉の正体は顔料です。顔料が出ているわけですから、保護のための塗膜は機能していないと言えるでしょう。

               

              サイディングの外壁塗装はベストホームに任せください!

              ベストホームは、北九州市にて地元密着で外壁塗装のご相談を承っています。専門家の徹底調査・工事中の5回点検・適性工事のご提案・毎年点検をお約束します。グーグルでは口コミの情報をチェックしてみてください。ベストホームは100件以上集まっています。

              サイディングも他の外壁材と同じく、外壁塗装が必要です。放置すれば経年劣化が進む可能性もあるため、早めのメンテナンスが必要です。サイディングの外壁塗装やメンテナンスのお悩みは、ベストホームにお任せください。ホームページのお問い合わせフォームやお電話の他、メールでも承っています。

               

              ベストホーム株式会社

              ベストホーム株式会社


              弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
              だからこそ、プロである私たちがお住まいごと、お客様ごとに最適な塗料・プランをしっかり検討いたします。もちろん、お住まいの状況を確認したいという方もご相談ください。
              ▶▶お問い合わせはこちらから

              また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
              毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。

              ▶▶お住まいの状態を一度確認して見ませんか?無料見積もりはこちらから

              この記事を書いた人

              代表取締役 戸髙 勇樹

              保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者

              業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。

              出身地:北九州市小倉北区

              コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
              塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

               

              ベストホーム株式会社

              ベストホーム株式会社

               

              お気軽にご相談ください

              簡単!10秒でお見積依頼

              ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
              ※必須の項目は必ず入力してください。

              希望内容
              お名前 
              ※必須
              電話番号 
              ※必須

               
               

              屋根塗装・外壁塗装のお問い合わせ・お見積り(無料)はこちら

              【ベストホーム株式会社(プロタイムズ小倉南店)】

              〒803-0279 福岡県北九州市小倉南区徳吉南1-1-16

              【TEL】0120-05-8127

              【FAX】093-383-9226

              【営業時間】9:00~18:00(大型連休除く)

              お住まいのお悩み・ご相談はお気軽に
              お問い合わせください

                     
              お住まいのお悩み・ご相談はお気軽にお問い合わせください お住まいのお悩み・ご相談はお気軽にお問い合わせください

              しつこい営業のセールス、勧誘などは一切ございません。 無理にお名前やご住所などを伺うこともございません。 TEL 0120-05-81270120-05-8127
              電話お問い合わせ年中無休
              営業時間 9:00~18:00