2024/11/16
ウレア塗料は、従来の塗料(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素)に加えて、新たに登場した塗料です。塗料が誕生したのは9000年前だと言われています。日本で一番歴史のある塗料会社は1881年に創立された日本ペイントですが、その頃は「アクリル・ウレタン・シリコン」しかありませんでした。今では当たり前のように使われているフッ素塗料が誕生したのも1980年前後ですので、100年経っていません。
ウレア塗料も誕生から日は浅いですが、フッ素塗料と同じくメジャーな塗料になる可能性があります。ウレア塗料のメリットは次の通りです。
- 耐候性に優れている
- 強度がある
- 柔軟性が高い
- 速乾性がある
- 摩耗性に優れている
- 防水力が高い
しかし、同時にデメリットもあります。最大のデメリットは他の塗料と比べて、高価格であることです。そのため、安く済ませたい方には向いていません。その他にも、デメリットがいくつかあります。そこで今回のお役立ちブログでは、ウレア塗料の概要を見つつ、メリットやデメリットをお話しします。
ウレア塗料とは何?取り扱っている専門業者は多い?少ない?
ウレア塗料とは、ポリウレア技術をベースにした新しい樹脂塗料で、特に耐久性と防水性に優れていることが特徴です。この塗料は、化学反応によって瞬時に硬化するため、塗装後すぐに水や湿気に強くなる利点があります。そのため、従来の塗料に比べて、耐候性や防水性が非常に高いとされています。実際、ウレア塗料は塗膜の硬さと弾力性が両立されており、極端な温度変化や紫外線にも強い特性を持っているため、特に厳しい環境下での使用が期待されています。
ただし、ウレア塗料はその特性から扱いが難しく、専門的な知識と技術が必要とされるため、現時点では取り扱える業者は限られています。また、通常の塗装よりも専用の機材や技術が必要なため、塗装費用が高くなる場合が多いのも難点です。ウレア塗料が一般的に普及するためには、さらなる技術開発と価格の引き下げが課題となっています。今後、認知度が高まるにつれ、取り扱う専門業者が増加し、価格面でも手ごろになる可能性はありますが、現段階では利用できる業者は少なく、選択肢が限られているのが現状です。
ウレア塗料のメリットは数多くある!何が良いの?
ウレア塗料には多くのメリットがあります。メリットは次の通りです。
- 耐候性に優れている
- 強度がある
- 柔軟性が高い
- 速乾性がある
- 摩耗性に優れている
- 防水力が高い
項目ごとに特徴を見てみましょう。
●●耐候性に優れている
ウレア塗料最大の特徴は、優れた耐候性です。紫外線や風雨、温度変化など、建物を劣化させるさまざまな環境要因に対して、強い耐性を発揮します。紫外線による劣化を最小限に抑制し、雨水や湿気による膨れや剥がれを防止する効果があります。
また、寒暖差による収縮・膨張への追従性が高いことも特徴です。結果、建物の美観を長期にわたり維持することが可能となっています。
●●強度がある
ウレア塗料の強度は、従来の塗料と比較して圧倒的な優位性を誇ります。一般的な塗料の耐用年数を見てみると「フッ素塗料で15年前後」「シリコン塗料で10年前後」「ウレタン塗料で8年前後」「アクリル塗料では6年前後」です。
一方、ウレア塗料は30年程度の耐用年数があると言われています。他の塗料と比べて塗料の寿命が2倍以上持つケースもあるため、再塗装の間隔を長くしたい方にも便利かもしれません。
●●柔軟性が高い
高い柔軟性も特徴です。建物は季節や天候による温度変化で、収縮・膨張を繰り返しています。ウレア塗料は、収縮・膨張の動きについていくため、クラックの発生を予防してくれるのです。
建物の動きに追従する性質を持つため、下地との密着性が向上し、塗膜の耐久性も高まります。結果、経年による塗膜の劣化や剥離を最小限に抑えることが可能です。
●●速乾性がある
ウレア塗料は、速乾性を備えているのも強みです。従来の塗料だと数時間から半日程度の乾燥時間が必要なことも珍しくありません。しかし、ウレア塗料は数分から数十分程度で乾燥させることが可能です。結果、工期の大幅短縮が可能となるでしょう。
また、乾燥待ちの時間に付着する粉塵や虫の混入のリスクも小さくなるため、出来栄えを良くしたい方にも便利です。
●●摩耗性に優れている
摩耗性に優れているのも強みです。傷つきにくい塗膜を形成し、衝撃にも強い特性を持っています。さらに、化学物質への耐性も優れているのも強みです。
工場の床面や駐車場、歩道橋、防水層の保護など、摩耗や衝撃の影響を受けやすい場所での使用にも適しています。そのため、建物を長持ちさせたい方も安心して利用できる可能性が高いでしょう。
●●防水性が高い
防水性が高いのもメリットです。ウレア塗料は施工すると素早く硬化し、分子同士が強く結びついた緻密な膜を形成します。この膜は水を通さないため、建物を雨水や湿気から守ることが可能です。
また一般的な塗料と比べて、より厚い膜を作れるのも利点です。塗膜の厚みがあることで、防水効果はより発揮されます。コンクリートや金属などの表面にもしっかりと密着するため、長期間にわたって防水性能を維持することが可能です。
ウレア塗料にはデメリットもある!弱点とは?
ウレア塗料にはデメリットもあります。デメリットは次の通りです。
- 価格が高い
- すべての専門業者で扱っているわけではない
- 実績が少ない
デメリットについても項目ごとに詳しく見てみましょう。
●●価格が高い
ウレア塗料の最大のデメリットは、価格が非常に高い点です。従来の塗料と比較すると、材料費が2〜3倍程度は高くなると思って良いでしょう。
この高価格の背景には、原材料の製造コストが高いことに加え、施工に特殊な技術と専用の機材が必要とされるため、施工費用も割高になる点が挙げられます。また、熟練した技術者の手が求められるため、人件費の増加も価格を押し上げる要因となっています。
●●すべての専門業者で扱っているわけではない
ウレア塗料を扱える施工会社が限られているのもデメリットの一つです。ウレア塗料の施工には、特殊な機械設備や高度な技術が必要で、施工時の温度管理や混合比率の精密な調整など、細かな工程管理が求められます。
そのため、全ての専門業者が取り扱えるわけではなく、限られた技術と設備を備えた施工業者に依頼しなければならず、依頼先の選択肢が限られることもコスト面での負担が増す原因となっています。また、技術者の熟練度によって仕上がりに差が出る可能性があるため、業者選びが非常に重要です。
●●実績が少ない
ウレア塗料は比較的新しい技術であるため、施工実績や長期的なデータが十分に蓄積されていない点が不安材料となります。理論上の性能は非常に優れており、耐久性や防水性が期待されていますが、実際に30年以上の長期間にわたって使用した際の劣化具合やメンテナンス頻度に関する具体的な検証結果はまだ乏しい状況です。
このため、長期使用による費用対効果や実際の耐久年数については未知数の部分が多く、慎重な判断が求められると言えるでしょう。
ウレア塗料を専門業者として扱うのには勇気がいる!今は別の塗料がおすすめ!
ウレア塗料のようにメリットが多い塗料でも、汚れたら遮熱効果が下がったり、カビが生えたりしてしまいます。実績が少ないというデメリットもあるため、当店ではウレア塗料を使うかは様子見の状況です。
ウレア塗料の代替品としておすすめしたいのが、超低汚染リファインです。超低汚染リファインを塗って8年以上経つ自宅へ訪問しに行ったところ、非常にきれいでした。長期にわたり汚れがつかなければ、近所の方も「〇〇さんの自宅はずっときれいだね」と思ってくれるため、自慢の住宅になるかもしれません。
なお、超低汚染リファインの強みは次の通りです。
- 優れた低汚染性能
- 高い耐候性
- 優れた密着性
- 長期的なコスト削減
超低汚染リファインの強みやメリットを、項目ごとに見てみましょう。
●●優れた低汚染性能
塗膜表面に形成される特殊な分子構造により、大気中の汚れが付着しにくい性質を持っています。雨が降ると自然に汚れが洗い流される自己洗浄機能も備えていますので、長期にわたり建物の美観を保つことが可能です。清掃の頻度を減らせるため、メンテナンスコストの削減につながります。
●●高い耐候性
特殊なアクリルシリコン樹脂を採用することで、紫外線や風雨による劣化に強い性質を実現しています。一般的な塗料と比べて塗膜の劣化が遅いため、建物を保護してくれる期間も自然と長くなるでしょう。過酷な気象条件下でも色褪せや劣化が少ないため、劣化によって建物を落としたくない方にピッタリです。
●●優れた密着性
下地との密着力が強く、剥がれや膨れが起こりにくいのも特徴です。新築物件での使用はもちろん、改修工事においても高い性能を発揮します。コンクリートや金属など、さまざまな下地に対して優れた密着性を示すため、幅広い用途の住宅に対応することが可能です。
●●長期的なコスト削減
高い耐久性と低汚染性能により、メンテナンス頻度を抑えることが可能です。初期投資は一般的な塗料より高くなるかもしれませんが、ランニングコストは抑えられますので、長い目で見ると費用を浮かせられるでしょう。
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北九州市のベストホームは、超低汚染リファインを使った施工のエキスパートとして、多くのお客様から信頼をいただいている専門業者です。超低汚染リファインは、特殊な分子構造により汚れが付着しにくく、雨で自然に洗い流される特徴を持っています。さらに、紫外線や風雨に強い耐候性、優れた密着性を備えていますので、建物を長期にわたって保護することが可能です。
当店では、お客様のご要望に合わせた丁寧な施工と、専門的な知識に基づいたご提案を心がけております。建物の外観の美しさを保ちながら、維持管理の手間やコストを抑えたいとお考えの方は、ぜひベストホームにご相談ください。豊富な施工実績と確かな技術で、お客様の大切な建物を守ります。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
塗装工事はどの業者に頼まれても塗ったばかりはキレイだと思います。塗装工事で差が出るのは〈数年後〉です。塗装工事を行い数年経過しないと適正な工事をしたのかがわからない、ここが塗装業者選びの難しいところです。塗装の高品質団体プロタイムズは『社会に貢献できる塗装・社会に誇れる塗装』をご提供させていただきますので、塗装工事でお悩みの際はお気軽にご相談ください。