2025/01/12
北九州市は「夏場の強い日差しと多湿な気候」「冬場の寒風と塩害」など、外壁に負担がかかる気候です。外壁にダメージが加わると、次のことが起こります。
- 紫外線による色褪せ
- 雨水の染み込みによるひび割れ
- 塩害による腐食
外壁劣化を解消したり、ダメージから守ったりする上で大事なのが外壁塗装です。しかし、外壁塗装の効果が持続するかは、塗料選びによって決まります。北九州市の気候に適した塗料を選べば外壁の寿命が長くなりますし、外壁に負荷がかかる塗料を選ぶと、寿命は短くなってしまいます。
とはいえ、塗料の選び方がわからない方もいるはず。
今回のお役立ちブログでは、外壁の主な劣化パターンと原因を見ながら、北九州市の気候に適した塗料の種類や特徴などをお話しします。
北九州市の外壁を劣化させる主な要因は4つ!なぜ起こる?
外壁を劣化させる主な要因は次の通りです。
- 紫外線
- コケの発生と湿気
- 工場から排出される化学物質
- 温度変化
なぜ外壁を劣化させるのか詳しく見てみましょう。
●●紫外線
夏季の強い日差しは、外壁の塗膜に大きな負担を与えます。紫外線は塗膜を構成している高分子の材料を徐々に分解し、塗膜の劣化を促進させます。近年では、オゾン層の減少や地球温暖化の影響により、紫外線の強度が増加傾向にあることが報告されていますので、外壁へのダメージが増えていると考えても良いでしょう。
中でも夏場の直射日光に晒される南面や西面の外壁では、紫外線による劣化が顕著に現れます。塗膜の光沢低下や変色として目に見える形で現れ始め、塗膜の硬化や脆化、剥離という形で進むのが一般的です。丘陵地では建物の位置や向きによって、紫外線の影響をより強く受けるケースがあります。
紫外線による劣化を防ぐには、紫外線遮断性能や反射性能の高い塗料を選ぶことが大事になるでしょう。その他にナノテクノロジーを応用した紫外線遮断材料や、特殊な反射顔料を配合することで、紫外線によるダメージを抑えられます。
●●コケの発生と湿気
北九州市の住宅地の中には、水田や山林を造成して開発されたケースも少なくありません。その場合、地面に含まれている湿気によって、コケが発生するかもしれません。築年数が古い物件だけではなく、築2,3年の建物でもコケの発生が報告されています。
コケの発生は、美観の問題だけではありません。コケは水分を保持する性質があり、冬季はコケに含まれた水分が凍結と融解を繰り返すことで、凍害という深刻な問題を引き起こすため、外壁の劣化が進みやすくなるでしょう。
また、湿気の多い環境下ではコケの他にカビの発生も懸念されます。カビを吸い込むとアレルギー症状が現れてしまい、健康被害が生じるかもしれません。居住者全員が快適な生活を送り続けるためにも、コケの発生は防いだ方が良いのです。
●●工場から排出される化学物質
たとえば、工場から排出される酸性ガスは大気中の水分と反応して酸性雨を形成します。酸性雨が外壁に降り続けるとコンクリートやモルタルの中性化が促進され、強度の低下を引き起こします。
また、工場からの煤煙や粉塵は外壁表面に堆積し、これらの粒子が水分を保持する性質があるため、壁面が常に湿潤状態となるかもしれません。結果、外壁内部に水分が浸透しやすくなって、凍結融解による物理的劣化や内部鉄筋の腐食につながります。
●●温度変化
北九州の気候は、年間を通じて温度変化が激しいのが特徴です。とくに日中と夜間の温度差が大きい時期は、外壁が膨張と収縮を繰り返します。結果、塗膜がひび割れを起こし、外壁劣化がさらに進んでしまうかもしれません。
また、強い熱も外壁劣化を進める原因です。夏季には外壁の表面温度が60度以上に上昇することもあります。熱によって塗膜がダメージを受けると、外壁をコーティングしている部分が脆くなってしまい、保護できなくなります。結果、外壁劣化を進めてしまうのです。
北九州市の塗料選びで重視すべきポイントは耐久性と汚れ防止!何をチェックすると良い?
塗料選びをする際は、さまざまな観点から選ぶことが大事です。北九州市の建物の場合、塗料を選ぶ際は、次のポイントを抑えておくと良いでしょう。
- 耐久性の評価
- 汚れ防止性能
それぞれ何を見れば良いか、詳しく見てみましょう。
●●耐久性の評価
耐久性の評価では、耐候性試験のデータや実績のある施工例を参考にすることが重要です。工業地帯や沿岸部など外壁がダメージを受けやすい地域では、塗料選びの重要な判断材料となるでしょう。また、初期コストだけでなくメンテナンス頻度や耐久年数なども含めた総合的なコスト評価も重要です。安い塗料を選ぶのではなく、コスパが優れている塗料を選ぶことが大事になるでしょう。
●●汚れ防止機能
北九州の工業地帯周辺では、大気中の粉塵や工場からの排出物質によって汚れるケースが多いため、汚れ防止性能が含まれている塗料を選ぶことが大事です。最新の塗料では、光触媒効果や超撥水性能を活用した「セルフクリーニング機能」が含まれています。雨水によって外壁の汚れを洗い流してくれる「洗浄効果」が期待できるため、清掃やメンテナンスの手間を減らすことが可能です。
北九州市の住宅におすすめの塗料はいろいろある!それぞれの強みとは?
北九州市に住まわれている方におすすめの塗料はいろいろあります。今回はアステックペイントシリーズを中心に見てみましょう。
おすすめの塗料は次の通りです。
- シリコンREVO
- 超低汚染リファイン
- ラス・トレイント
- アステックプラスSW
それぞれ、どのような強みを持っているのか見てみましょう。
●●シリコンREVO
シリコンREVOは、最新の技術を結集した次世代型のシリコン系塗料です。従来のシリコン塗料が持つ優れた耐候性は維持しつつ、さらに進化した性能を実現しています。
シリコンREVOの特筆すべき点は、従来品と比較して約1.5倍の耐候性を実現していることです。特殊な分子構造により、紫外線や酸性雨による劣化への抵抗力が大幅に向上しています。また、雨筋汚れや藻・カビの発生を抑制する技術も搭載されていますので、建物の美観維持に大きく貢献してくれるでしょう。
その他に、酸性雨や工場からの排出物質による影響を最小限に抑え、長期的な保護効果を発揮してくれるのも強みです。塗膜の柔軟性も適度に保たれており、建物の動きに追従して動いてくれるため。塗膜のクラックの発生も抑えてくれるでしょう。
●●超低汚染リファイン
超低汚染リファインは、汚れへの対策を最重要視した塗料です。特殊な樹脂技術により、汚れの付着率を極限まで抑えてくれます。仮に付着した場合でも、雨水によって洗い流してくれるため、清掃の手間を省くことが可能です。
外壁に汚れが付きにくい理由は、表面の「超平滑化処理」にあります。ナノレベルで表面の凹凸を制御することで、汚れが付着しにくい状況をつくっているのです。しかも親水性と撥水性のバランスを最適化することで、雨水による洗浄効果を最大限に引き出しています。
超低汚染リファインに変えてから、汚れが目立つまでの年数が長くなったと感じている方もいるようです。外壁のメンテナンスコストを浮かせたい方に向いています。
●●ラス・トレイント
ラス・トレイントは、北九州の沿岸部で深刻な問題となっている塩害対策に特化した製品です。とくに金属部分の防サビ性能に優れており、潮風による腐食を防止します。独自の防サビ技術により、金属表面に強固な保護膜を形成してくれる分、長期的に防サビ効果を発揮します。
ラス・トレイントの特徴は、金属下地との優れた密着性です。特殊な浸透性プライマーを採用することで、金属表面との強固な結合を実現しました。結果、塩害による腐食の進行を効果的に防止し、建物の構造体を長期にわたって保護してくれるのです。
従来の防サビ塗料では対応が難しかった環境下でも、ラス・トレイントに変えたことで優れた保護性能を発揮できたケースもあります。
●●アステックプラスSW
アステックプラスSWは多機能型塗料です。耐候性・防汚性・防カビ性などの基本性能を高いレベルでバランス良く実現し、さまざまな環境要因に対して優れた保護効果を発揮します。
アステックプラスSWの特徴は、複数の保護機能を一つの塗料で実現している点です。特殊な多層構造により、それぞれの機能を最大限引き出せる状態に仕上がっています。耐候性については特殊な紫外線遮断材料を配合することで、強い日差しによる劣化を防止することが可能です。一方、防汚性については光触媒効果と超撥水性能を組み合わせることで、高い自己洗浄効果を実現しています。
「工業地帯からの汚染・海からの塩害・強い紫外線」など多様な環境要因に対して、総合的に保護性能を発揮することが確認されていますので、外壁に関してさまざまな悩みを持つ方にピッタリです。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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