2025/01/12
外壁塗装を検討中なら、地域の環境条件も考えておかなければなりません。たとえば北九州市と鹿児島市でも劣化症状が変わるからです。それぞれのエリアで、劣化原因や外壁塗装に適した塗料選びは、外壁塗装業者でも実績や知識が求められます。
たとえば北九州市では小倉南区や北区でも工場や自動車の排気ガスによる劣化が見受けられるのです。一方、鹿児島市では火山灰による影響を考えなければなりません。その点を理解していないと、高機能な塗料だとしても劣化が早まるのです。
そこで今回のお役立ちコラムでは、北九州市と鹿児島市の劣化要因の違いや、適した塗料についてくわしくお話しします。
北九州と鹿児島では劣化原因が大きく違う!
日本全国、エリアによって外壁の劣化原因は大きく異なります。極端な話をすれば、北海道は雪のことを考えなければなりませんし、沖縄だと強い日差し対策が必要です。
それは同じ九州地方の北九州と鹿児島でも異なります。たとえば、降水量や気温差、日射量や排気ガス量でも差は出るのです。
そのため劣化原因に合わせた塗料選びが外壁塗装では求められます。まずは北九州と鹿児島市それぞれの劣化原因についてくわしくお話しします。
●●北九州の環境と外壁劣化
北九州市は産業活動が盛んで、特に八幡東区や小倉北区には多くの工場が存在します。これにより、地域には工業排気ガスが多く、これが外壁塗装の劣化に大きな影響を与えます。
工場から排出される有害物質や酸性雨は、外壁の塗膜を直接侵食し、塗料の褪色や剥離を早める原因となります。また、交通量の多いエリアでは、自動車の排気ガスが同様の劣化を引き起こすため、耐久性と抗汚染性に優れた塗料の選定が重要です。
●●鹿児島の特有の環境と外壁の課題
鹿児島市は桜島の噴火活動による火山灰の影響を受けやすい地域です。火山灰は微細な粒子で構成されており、これが外壁に付着すると、雨水と反応して酸性化し、塗膜の劣化を加速します。
さらに、鹿児島は温暖で湿度が高い気候であるため、カビや藻の繁殖が問題となることがあります。そのため、鹿児島での外壁塗装では、防カビ性や耐候性に優れた塗料の選択が求められます。特に、湿気を逃がしやすい透湿性に優れた塗料や、UVカット機能を持つ塗料が効果的です。
外壁塗装を行うのは美観もあるが塗膜の形成が最大の目的
外壁塗装の目的は塗膜の形成です。塗料の樹脂や顔料や添加剤が固まって形成されます。その塗膜が外部からのダメージ要因をシャットアウトするのです。
外壁塗装による塗膜がないと、外壁はダメージを直接受けてしまってすぐにボロボロに劣化します。その結果、穴が開いたり亀裂が発生したりして、雨漏りが発生するのです。そのような最悪の状態にしないために、外壁塗装は不可欠な工事といえます。ただ、その塗膜も半永久的に機能を保持できません。紫外線や雨風で、塗膜も劣化するからです。それでは北九州と鹿児島、それぞれ特有の劣化要因をお話ししていきます。
●●北九州は工場・車の排ガスが劣化原因
北九州で塗膜が劣化する大きな要因は、工場や車からの排気ガスです。北九州エリアは1901年に官営八幡製鐵所の創業から、重化学工業地帯として発展してきました。その分、工場や交通量の多さからくる排気ガスの影響をもろに受けることになるのです。排気ガスはススや油分が含まれており、外壁に黒色や灰色や茶色のくすみとして蓄積されます。ただ、日常的に少しずつ蓄積される汚れのため、意識しないと家主でも気付けないのです。
また、油分には他の汚れが吸着します。放置すると簡単に落とせない汚れになって厄介です。また、雨だれ汚れの原因になります。通常、雨が降ると汚れは流れるものです。ただし、雨で流れなかった排気ガスの汚れが、外壁に残る場合もあります。それが雨だれで、黒い筋となって美観を損なうのです。
さらに排気ガスの汚れは酸性を示します。放置すると塗膜だけではなく、外壁も大きく劣化しかねません。
●●鹿児島市は暑さや寒さや火山灰が劣化原因
鹿児島では気候環境や火山灰による外壁の劣化が顕著に見られます。また、湿気によるコケや藻やカビの発生にも注意が必要です。かつて田んぼだった場所を造成して住まいを建てている場合は、とくに注意しなければなりません。
湿気が溜まりやすい場所になるため、築2年、3年でもコケが発生する場合もあります。また、日差しの強さにも注意が必要です。
塗膜を著しく劣化させる要因として紫外線があげられます。逆に冬になると気温が極端に低下する場所があるのも鹿児島の特徴です。鹿児島県全体で見ると、場所によっては氷点下になる場合もあります。外壁に発生したコケが水分を吸うと、塗膜や外壁の傷みにつながるのです。
また、火山灰は鹿児島の厄介な汚れのひとつとしてあげられるでしょう。火山灰は水分で濡れると、強い酸性になります。鹿児島では雨と一緒に火山灰が降ることもあります。付帯部分の金属部分にサビを発生させるため対策が必要です。
●●塩害対策の強い塗料
塩害対策に特化した塗料は、海沿いや島しょ地域の建物にとって非常に重要です。これらの地域では、海風に含まれる塩分が外壁や金属部分に付着し、塗膜の腐食や金属のサビを促進させるため、特別な配慮が必要です。
塩害対策の強い塗料は、塩分の侵入を防ぎ、塗膜を保護する特性を持っています。これは、塗料の表面に耐塩性能を高めるための特別な添加剤が含まれており、塩分が直接塗膜に触れることを防ぎます。
また、塗料には防錆成分が配合されていることも多く、金属部分の保護にも効果的です。耐塩性塗料の使用は、建物のメンテナンスコストを長期的に削減し、外壁の耐用年数を延ばすのに役立ちます。
●●抗菌性と耐久性の高い塗料
抗菌性と耐久性の高い塗料は、外壁を微生物の影響から守るために設計されています。特に湿気が多い地域や、日陰が多くカビや藻が生えやすい環境においては、これらの塗料が非常に有効です。
抗菌性塗料は、カビや藻の生育を抑制する特殊な化学成分を含んでおり、これにより外壁の美観を長期間保つことができます。
また、耐久性に優れた塗料は、紫外線や酸性雨などの厳しい環境条件にも耐えることができるため、塗り替えの頻度を減少させることが可能です。
これらの塗料は、長期的に見ても経済的であり、建物の保護においても高い効果を発揮します。そのため、環境に応じた適切な抗菌性および耐久性の塗料を選ぶことが、建物保全の鍵となります。
●●北九州と鹿児島では塩害にも注意
北九州と鹿児島では、共に塩害にも注意が必要です。北九州市は関門海峡に近く、海からの塩分を含んだ風が建物に直接影響を与えることが多いです。特に海岸近くの地域では、塩分が外壁に付着し、塗膜を腐食させる原因となります。
一方、鹿児島市も錦江湾に面しており、台風シーズンには強い潮風が吹き付けます。これにより、塗膜の劣化だけでなく、金属部分の腐食やサビの進行が加速されるため、塩害対策が不可欠です。塩害対策としては、塩分に強い抗菌性や耐久性の高い塗料の選定、定期的な洗浄が効果的です。
北九州市と鹿児島市でオススメの塗料は異なる?それとも同じ?
北九州市と鹿児島市で塗料選びをする際、違いはあるのでしょうか?基本的にはどちらの市でも汚れ対策が求められます。ただし、注意点もあるのです。
●●基本的には同じ!しかし地域や季節によっては弾性がデメリットになることも…
北九州市と鹿児島市でオススメできる塗料は、基本的に同じです。また、外壁が劣化すると、ひび割れが発生します。そのひび割れに対しては、弾性塗料が有効です。ただし、問題もあります。
弾性塗料は伸縮性があり、防水性を備えています。万が一外壁表面の劣化が進んでヒビが発生しても、その高い伸縮性でヒビに追随してカバーできるのです。追随できない塗料の場合、塗膜までヒビが入って雨の侵入を許します。弾性塗料ならヒビの表面化を防げるのです。
ただ、施工する地域や季節でも、弾性塗料が適していないケースはあります。それは弾性塗料の特徴で、乾燥するまで時間がかかる点です。鹿児島では最大1年で996回噴火した過去もあります。弾性塗料を塗った際、万が一噴火で火山灰が降って乾燥する前の塗料に付着すれば、点々が複数できてしまうのです。外壁塗装業者はその点も熟知しているところを選ばないといけないでしょう。
●●北九州市と鹿児島市で共通して欲しい機能は「超低汚染性」
北九州市と鹿児島市で共通して求められるのは、超低汚染性です。遮熱塗料メーカーシェアNO1のアステックペイントでは、汚れに強い塗料を複数出しています。
北九州市と鹿児島市の戸建て住宅の外壁にオススメの塗料
以下は北九州市と鹿児島の戸建住宅の外壁塗装でオススメしたい塗料です。どの塗料も汚れに強い耐性を誇ります。
●●超低汚染リファイン1000MF-IR
緻密性、親水性、防カビや・防藻など、外壁の美観を長期的に守る塗料です。期待耐用年数は約20年〜24年という、フッ素のようなハイグレード塗料にも負けません。無機成分が配合されているため、汚れが塗膜に突き刺さりにくいのが、超低汚染の秘密です。高い親水性もありますから、汚れが付着しても雨ですぐに流れ落ちます。
さらに、高い遮熱性を備えているのもポイントです。太陽光を反射することで、室内温度の上昇を食い止められます。
●●超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
業界トップクラスの汚れにくさを実現しました。「高耐候性」「超低汚染性」の他「防カビや防藻性」「遮熱性能」など、塗料に求められる性能を備えています。期待耐用年数は約21年〜26年相当で、経過しても光沢を保持し続けるのもポイントです。
紫外線に強いフッ素樹脂や無機成分が配合していることで、長期的な耐用年数を実現しています。超低汚染というだけあって、火山灰にも負けない耐性を発揮できる塗料です。
●●プラチナシリコンREVO
一般的なシリコン塗料と比較して、シリコン成分を約3倍も配合しているのが特徴です。シリコン量が多いために、紫外線に塗膜が壊れにくく、高い耐候性能を発揮します。
さらに紫外線は、塗料の色を担当する顔料から、ラジカルという劣化原因を発生させるのも問題です。プラチナシリコンレボでは、ラジカル制御型白色顔料により、ラジカルを顔料に封じ込めるために、塗膜を形作っている樹脂が壊れません。
北九州の外壁塗装はベストホームにお任せください!
北九州で外壁塗装をするなら、熟知している地元密着塗装専門業者に任せると安心感が違います。北九州では紫外線や工場地帯の排気ガスなど、外壁を劣化させる原因が多数あります。その原因を熟知したうえで、本当に適切な塗料選びをする際、地元密着業者の実績と経験と専門知識がものをいうのです。
ベストホームはアステックペイントの塗料を取り扱っております。超低汚染リファインシリーズや、プラチナシリコンレボの提案が可能です。ベストホームへのご相談は問い合わせフォームをご利用ください。その他、電話やメールでも受け付けております。
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塗料選びのポイント!北九州×鹿児島・徹底比較!~鹿児島中央店コラボ~
弊社では、お住まいの状況に合わせた塗装プランのご提案しております。お住まいの状況は環境によって大きく変わります。
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また弊社の大切にしていることとして、塗装後もキレイを保つことです。「毎年点検」として、毎年お住まいの外壁塗装の状況を確認させていただいております。
毎年点検することで、前回の点検時との違いや、北九州市に多い雨漏りなどの漏水トラブルが起こっていないかなど、細かに点検しお伝えいたします。顔を合わせる機会が増えることで、お客様にとって住まいに関するお悩みやお困りごとを『気軽に、安心して相談できる』会社を目指しています。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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