2023/07/10
近年、塗料にも続々と高性能な商品が登場し、価格や性能のバリエーションもさらに豊富になっています。
何を基準にどれを選んでいいのかわからず、頭を抱える方も多いのではないでしょうか?
今回は選ぶ際のポイントに触れながら、主な塗料の種類についてご紹介します!
選ぶときの三大基準
まずは塗料を選ぶ際に重要になってくる3つの主軸をお伝えします。
●●「目的」「予算」「塗り替え頻度」
目的
塗料は機能面でも様々なバリエーションがあります。
それぞれ特化した部分が違うので、「汚れにくさ」や「断熱性」、「耐久性」など
何を重視したいのか目的を絞って選ぶのもポイントの一つです。
塗り替え頻度
種類によって「持ち」も違ってくる塗料。
短いスパンでお住まいのイメージチェンジを考えている場合と、塗り替え頻度を少なくしたい場合とでは
選ぶ塗料も変わってきます。
予算
費用に関しても使用する塗料によって差があります。
やはり性能が高くなるほど高価格になる傾向がありますが、長い目で見るとメンテナンス費を抑えられるといった点もあるため、
費用と耐用年数のバランスで考えるのもおすすめです。
主な塗料を比較!
●●アクリル塗料
低コストで重ね塗りができるため、短いサイクルで塗り替えることができます。
ただし、色褪せやすく耐久年数が短いのでクラックが生じやすいこともあり、よりこまめなメンテナンスが必要です。
耐久性を求めず、とにかく価格重視で気軽にお住まいのイメージチェンジをしたい方におすすめです。
●●ウレタン塗料
アクリル塗料より防水性・耐久性に優れており、密着性が高いです。
弾力性もあるためひび割れも起こりにくいですが、耐久年数が短いため
一部分または細部のみ塗りたい方などにおすすめです。
●●シリコン塗料
品質に対する価格の手ごろさが大きな魅力。
耐久性と費用のバランスが良くコストパフォーマンスが高いです。
費用対効果の高さを重視したい方におすすめです。
●●フッ素塗料
ガラス製塗料の寿命は非常に長く、耐候性も他の塗料に比べ抜群の高さです。
費用は高めですが、汚れも落ちやすく塗装後の美しさが長続きします。
上記の性能に加え、耐熱性・耐寒性・低摩擦性・不燃性など数多くの機能を持っているのも特徴です。
●●無機塗料
フッ素塗料に比べ、無機塗料はさらに高い耐久性を備えています。
カビや藻類の栄養源となる有機物が少ないため、防藻性・防カビ性に優れています。
さらに紫外線などの影響を受けづらく、変形や変色、劣化を起こしにくい性質もあり、
親水性の高さから汚れも付きにくい高性能塗料です。
最後に
このように塗料の種類は特徴も価格帯も様々です。
冒頭の3つの基準を主軸として、外壁材の種類やお住まいの環境なども加味しながら
塗料選びを進めていくことで、より納得のいく塗料に出会えるかと思います。
ぜひご参考にされてみてください。
引用:「外装リフォームの教科書2019」