2024/12/22
北九州市は、日本有数の工業都市として発展してきた歴史とともに、三方を海に囲まれた特徴的な地理を有しています。工場地帯からの酸性雨や硫黄酸化物による化学的侵食、海からの潮風による塩害などによって、外壁の劣化が起こることも珍しくありません。
外壁劣化の症状として、次のことが挙げられます。
- チョーキング
- クラック
- 塗膜の剥がれ
今回のお役立ちブログでは、北九州市で発生する外壁劣化の内容を見ながら、外壁を守る上で役立つメンテナンスについてお話しします。
北九州市特有の外壁劣化症状が見られる理由は工業都市としての歴史にある!
北九州市は日本の産業近代化を支えてきた重要な工業都市です。官営八幡製鐵所(現・日本製鉄)の操業開始以降、数多くの製造業が集積し、日本の産業発展に大きく貢献してきました。
しかし工業都市に住んでいると、外壁に悪影響を及ぼします。たとえば、工場から排出される化学物質や粉じんは、外壁に付着してしまい劣化を促進させます。結果、外壁劣化が進んでしまうのです。
●●北九州市の地形や気候も外壁劣化に影響する
北九州市は年間を通じて比較的温暖な気候ですが、夏季は高温多湿です。また、冬には季節風が吹き付けるため、急激な湿度の変化が起こります。結果、外壁材料の膨張と収縮を引き起こして劣化が進んでしまいます。
また、北九州市は山地と海に囲まれた独特の地形なのも特徴です。とくに、響灘や関門海峡に面した地域では強い海風と潮風にさらされ、塩害による外壁劣化のリスクが高くなるかもしれません。
北九州市特有の外壁劣化症状は地域によって異なる!違いとは?
北九州市で発生する外壁劣化の主な症状は場所によってわかれます。今回は3つの場所にわけて見てみましょう。
- 工場地域
- 海岸部
- 丘陵地
それぞれ、どのような劣化症状が起こるかお話しします。
●●工場地域
工場地域では、大気中の化学物質による外壁の変色や腐食が特徴的です。たとえば八幡西区や戸畑区では、工場からの排気ガスに含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物が、外壁材料と化学反応を起こし、表面の劣化を進めるかもしれません。また、工場から発生する粉じんは外壁に付着し雨水と反応して、シミやカビの発生リスクが高まります。
●●海岸部
海岸部では、潮風に含まれる塩分が原因で劣化が進みます。塩分は外壁材料の内部に浸透し、鉄筋の腐食を引き起こすだけでなく、コンクリートのひび割れや塗装の剥離を発生させるかもしれません。とくに門司区や若松区の沿岸部では、悪影響が顕著に見られるでしょう。
●●丘陵地
丘陵地では、地形の影響で特定の方向から強い風雨にさらされやすいため、雨漏りのリスクが高まります。起伏の多い地域では、雨水が外壁の一部箇所にたまりやすくなるため、雨漏りのリスクがさらに高まるでしょう。
北九州市の気候を考慮した外壁メンテナンスの方法を知れば外壁が長持ちする!どのような対策を講じると良い?
北九州市特有の外壁劣化症状による被害を防ぐには、気候を考慮した外壁のメンテナンスが大事です。外壁メンテナンスの内容は次の通りです。
- 梅雨時期の湿気対策
- 台風シーズンの強風対策
- 冬季の結露防止策
どのように対策を講じれば良いか、詳しく見てみましょう。
●●梅雨時期の湿気対策
梅雨時期には、通気性の確保と適切な防カビ処理が大事です。外壁の表面に結露が発生しやすく、カビや藻の発生原因となるからです。外壁の状態を詳しくチェックし、必要に応じて補修を行うことで、劣化の進行を防げます。
●●台風シーズンの強風対策
台風シーズンには、強風による外壁材の剥離や破損のリスクが高まります。台風シーズン前に外壁の固定状態を確認し、必要に応じて補強を行うことが重要です。建物の角部や軒先など、風の影響を受けやすい箇所は入念にチェックした方が良いでしょう。
●●冬の結露防止対策
冬は室内外の温度差が大きくなり、外壁内部での結露発生リスクが高まります。適切な断熱処理と通気層の設置が大事です。また、暖房使用時の室内換気も結露防止に役立つでしょう。
定期的な外壁塗装も外壁劣化症状を改善する上で大事!メリットとは?
外壁塗装をすれば住宅を守ってくれます。外壁塗装のメリットは次の通りです。
- 建物の保護
- 省エネ効果
- 見た目の改善
それぞれのメリットを詳しく見てみましょう。
●●建物の保護
外壁塗装は建物を「雨・風・紫外線」などから守る重要な役割を果たします。塗膜が劣化すると、壁材への水分浸透によりクラックや剥離が発生し、建物の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。外壁塗装を行えば塗り替えによって、これらのダメージを防ぐことが可能です。
●●省エネ効果
高品質な外壁塗料を使用すると、断熱効果が期待できます。夏季は熱を反射し、冬季は室内の熱を逃がしにくくすることで空調効率が向上するため、電気代の削減にもつながるでしょう。とくに遮熱塗料や断熱塗料を使用すると、より高い省エネ効果を得られます。
●●見た目の改善
外壁塗装は、住宅の美観を大きく向上させます。色あせや汚れを解消し、新築時のような美しさを取り戻すことが可能です。また、周辺環境に調和した色選びによって街並みの景観向上にも貢献できます。
外壁塗装のタイミングを見極めると最大限の効果を発揮できる!何をチェックすると良い?
外壁塗装のタイミングを見極めることは、効果を最大限高める上で重要です。タイミングを見極めるには、次のことをチェックすると良いでしょう。
- 外壁の劣化具合
- 築年数
- 作業の時期
何をチェックすると良いのか、詳しく見てみましょう。
●●外壁の劣化具合
外壁に大きな劣化が見られたら、塗装のタイミングかもしれません。たとえば壁を手でこすると白い粉が付着する「チョーキング」は、一般的な劣化症状です。放置すると、外壁の保護機能が著しく低下します。
また、クラックや亀裂の発生も警告サインです。隙間から雨水が浸入すると建物内部の劣化を引き起こすかもしれません。その他に、色あせや色むらの発生も見逃せないポイントです。とくに日当たりの良い南面は劣化が早く進むため気を付けましょう。
●●築年数
一般的な目安として、外壁塗装は築7~10年で最初の塗り替えを検討するのが適切です。ただし、建物の立地環境や使用している塗料の種類によって変動します。たとえば、海沿いの地域では潮風の影響で劣化が早まるため、塗り替えの時期が早くなるかもしれません。
また、新築時に使用された塗料の品質によっても、塗り替えまでの期間は変わります。高品質な塗料を使用している場合は、長持ちする傾向にあるでしょう。
●●作業の時期
外壁塗装の作業時期は、気温や湿度の影響を大きく受けます。最適な施工条件を考慮して選択しましょう。中でも、春季(3~5月)は最も理想的な塗装時期です。気温が安定し適度な湿度を保つため、塗料の付着具合が良くなって高クオリティでの仕上がりが期待できるでしょう。
その他に秋季(10~11月)もおすすめの時期です。台風シーズンを過ぎ、気温も穏やかで安定した施工が期待できるでしょう。冬の寒さや雨に備える意味でも、春や秋の塗装は効果的です。
外壁塗装の際は注意点がある!何に気をつけると良い?
外壁塗装の際は注意点があります。中でも次の3つには気を付けた方が良いでしょう。
- 塗料の選び方
- 施工費用
- 専門業者のクオリティ
それぞれ何に気を付けると良いか、項目ごとに深掘りしていきます。
●●塗料の選び方
塗料選びは、外壁塗装の成否を左右する重要なポイントです。建物の立地環境や気候条件を考慮し、耐候性や耐久性に優れた塗料を選択する必要があります。とくに注目すべき塗料として、シリコン系・フッ素系・ウレタン系などが挙げられるでしょう。
シリコン系は耐候性と通気性に優れ、コストパフォーマンスが高いことから人気があります。一方、フッ素系は耐久性が高く15年以上の耐用年数が期待できるでしょう。また、ウレタン系は価格が手頃で仕上がりも美しいものの、耐用年数は比較的短めです。
近年では遮熱塗料や断熱塗料など、省エネ効果を重視した機能性塗料も注目を集めています。これらは夏場の冷房効率を高め、電気代の削減にも貢献してくれるでしょう。
●●施工費用
施工費用は、建物の規模や使用する塗料の種類、施工方法によって変動します。一般的な戸建住宅の場合、100~200万円の費用が必要なことも珍しくありません。複数の専門業者から見積もりをとることで、どこに依頼すると良いか決めやすくなるでしょう。
費用の内訳としては、塗料代が全体の20~30%、足場代が15~20%、人件費が40~50%と考えておくと良いでしょう。さらに外壁の状態が悪い場合、外壁の補修やひび割れ修理などで追加の補修費用が必要になるかもしれません。ただし、安価な施工は品質低下のリスクがあるため要注意です。
●●専門業者のクオリティ
専門業者のクオリティは、外壁塗装の品質を左右する重要な要素です。実績や評判、保証内容を十分に確認しましょう。また、施工前の現地調査や打ち合わせを丁寧に行う業者を選ぶことで、より満足度の高い結果が期待できます。
なお、業者選定の際は施工実績や職人の経験年数だけでなく、アフターフォロー体制も重要です。良質な専門業者は、施工後の定期点検やメンテナンスサポートも充実しています。その他に塗装工事中の近隣への配慮も重要なポイントです。騒音や粉じんへの対策、駐車場の確保など、周辺環境への配慮が行き届いた業者を選ぶことで工事がスムーズに進みます。
北九州市特有の外壁劣化症状でお悩みの方は「ベストホーム」にご相談ください!
外壁の劣化は、放置すると建物全体の寿命に影響を与える重大な問題です。とくに北九州市特有の環境要因による劣化については、地域の特性を熟知した専門家のアドバイスが不可欠です。北九州市を拠点にしている「ベストホーム」では、北九州市の特性を考慮した「最適な外壁塗装プラン」をご用意します。
一級建築士による無料診断も実施しておりますので、早めの対策をご検討の方は、お気軽にご連絡ください。プロフェッショナルの目で外壁の状態を確認します。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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