2023/03/03
アパート・マンションオーナーの皆さま、「最近空室が目立ってきた」「次の入居者が決まらない」などでお困りではありませんか?入居率を大きく左右するのは、建物の第一印象である外観です。
入居率も気になりますが、お持ちの建物の屋上や外壁を気にしてみたことはあるでしょうか。このページではアパート・マンションの具体的なメンテナンス内容をご紹介します。
外観の変化がもたらす効果
●●全景
メンテナンスのされた建物は築年数が経っていても新しく見えます。メンテナンス+流行の色で塗装をすることで入居率UP
●●共用部
共用部の廊下は家族や友人を招く際によく目につきます。自身の住んでいるところがキレイにメンテナンスされていると、生活の充実感をより感じることができてつい招待したくなるのではないでしょうか。
具体的なメンテナンス内容
●●クラック補修
割れてしまっている鉄筋コンクリート
↓↓
①形を整えるために一度斫(はつ)って、中の鉄筋に錆止めを塗布。
②コンクリートを埋め直す。
③3回程度繰り返す。
④乾燥させて補修完了。この上から塗料を乗せる。
鉄筋コンクリート建築物はサイディング外壁に比べてクラックが大きくなりやすく、雨などの水分がクラックや防水効果の低下した箇所から侵入しやすいです。ひび割れから雨漏りが発生する恐れがあることはもちろんですが、処置を後回しにしてしまうと『爆裂』してしまい、コンクリートが欠落する可能性があります。これは低い位置・高い位置に関係なく大変危険ですので、ひどくなる前の診断とメンテナンスをおすすめします。
●●屋上防水
X-1工法は「カチオン(下地調整)」「プライマー(接着効果)」「脱気筒」「通気緩衝シート」「ベースコート2回」「トップコート1回」の順で施工します。下地と塗膜の間にシートを挟むことで、塗膜内側の水分が自由に行き来できます。水分は設置している脱気筒から自由に出ていくので、膨れを抑制する効果もあります。防水効果を長く維持したい方はX-1工法がおすすめです。
X-3工法は「下地調整」「プライマー(接着効果)」「ベースコート2回」「トップコート1回」の順で施工します。塗装のみの防水工事なのでX-1工法よりも耐久性は劣りますが、費用を安く抑える事が可能です。その分の費用を他のメンテナンス費用にあてたいという方はX-3工法がおすすめです。
●●外壁塗装
外壁に塗装を施すことで雨や紫外線から建物を守ることができ、まだ広がっていない小さなクラックであれば塗装をすることで広がりを未然に防ぎます。冒頭にあった美観やクラック補修などは外壁塗装(+付帯塗装)をしておくことで大規模な修繕費用を抑えることもできるため、ひどくなる前の診断とメンテナンスをおすすめします。
建物診断内容
※コンクリート建築物の場合
●●中性化試験
鉄筋にサビが発生し、爆裂を起こす原因となるコンクリートの「中性化」がどの程度進んでいるのかを確認します。
既存塗膜がきちんと下地に付着しているかを測定します。改修時の下地調整方法や、どんな性能の塗料で塗り替えを行うべきかを把握できます。
試験方法はイラスト付きで詳しくご紹介します。写真で実際の劣化状況を目で見てご確認いただけます。診断報告書の内容は【建物概況・外壁調査内容・外壁の部位別既存仕上材・外壁の劣化状況(評価・写真)・機器による試験・下地補修工事提案・改修仕様書】で、調査から約1か月ほどでご提出します。
建物調査診断はクレームや不慮の災害を防止する他、改修予算立てや不具合早期発見によるトータルコストの削減など、多数メリットがあります。お近くの塗装専門店にコンクリート建築物の診断が可能か問い合わせてみてください。
最後に
今回ご紹介した主なメンテナンス内容は、放っておくと建物の寿命を縮めてしまいます。この危険信号を見逃し、修繕コストが高額になる前に専門的な調査のもと、建物の状態を把握して塗装で長持ちさせましょう。今後アパート・マンションをメンテナンスする際にお役立てください。