2023/10/31
塗装を検討される際、色や塗料選びなど悩むポイントはたくさんありますが、やはりその前段階である「業者選び」で一番頭を悩ませる方が多いのではないでしょうか。
施工内容や費用など見えにくい部分が多く、グレーな業界と言われているリフォーム業界。
そのため一部では悪徳業者も存在します。
大切なお住まいをどの業者に任せたらいいのか?信頼できる業者を選ぶためのポイントなどについてご説明いたします!
悪徳業者によく見られる特徴
所在地が曖昧
大幅な値引きを謳う
契約を急かしてくる
アポ無しで無料点検にやってくる
自作自演をして不具合を装う
●●所在地が曖昧
本社や営業所、店舗の詳細な住所を尋ねても教えてもらえない、住所がワンルームマンションになっている等の場合には注意が必要です。
所在地が曖昧であるということは、突然消息を絶たれる可能性が高い環境にあるとも言えるからです。
きちんと地図で所在地を確認し、その際にネット上のクチコミ等も合わせてチェックすることをおすすめします。
●●大幅な値引きを謳う
数十万単位や半額など、大幅な値引きを提示してくる場合も注意が必要です。
適正価格よりも高額な見積りを最初に提示し、そこから値引くことでお得に見せているだけという可能性があります。
またこうした大幅な値引きの裏で、使用すべき塗料の量を減らすことで材料費を下げていたり、本来は数日かかる工程を一日で終わらせ人件費を抑えていたりと、消費者にはわからないところで施工品質を落としている悪徳業者も存在します。
●●契約を急かしてくる
「早く工事をしないと大変なことになる」と不安を煽ったり、前述した大幅値引きを使って「この場で契約したらお安くします」といったようなセールストークで契約を急かす業者にも気をつけなければなりません。
値引きを理由に契約を迫られても、即決せずに複数の業者に見積りを取って相場を確認することをおすすめします。
●●アポ無しで無料点検にやってくる
「無料点検を行っています」といってアポ無しで訪問してくるパターンです。
点検後、実際は不具合がなくても「このまま放っておくと危険です」と不安を煽って、契約や商品・サービスの購入をさせようとします。
良識ある業者であれば、事前にお客様から診断の申し込みをもらって訪問しますので、アポなしでいきなり訪問してくる業者には注意しましょう。
●●自作自演をして不具合を装う
点検を装って設備を破壊する等して、工事を迫ってくる手口です。
故意に給湯器の配線を切断して漏電させたり、霧吹きで天井裏の柱を湿らせて雨漏りを指摘したりと、様々な手口で自作自演を装う悪徳業者も存在します。
信頼できる業者選びのポイント
●●隅々まで確認し正しい診断をしてくれる
塗装工事の見積額は診断結果から算出するため、診断の丁寧さ・正確さは絶対に欠かせないポイントとなってきます。
外壁の劣化状況などを確認する方法は目視以外にありません。そのため、下から見えない箇所についてはきちんと登って確認を行う必要があります。
こうした手間を省いて、見えるところだけを簡単に確認するような診断は疑わしいと言えます。
また診断にかかる時間も、その業者が信頼できるかどうかを見極める上でひとつのポイントとなります。
些細な劣化症状も見落とさないよう慎重に進めるため、診断には少なからず時間を要します。
どんなに急いでも15分程度でササっと終わってしまうことはまずありません。
●●「外装劣化診断士」「建築士」などの資格者が診断している
前述の「正しい診断をしてくれる」に繋がってきますが、診断者が有資格者かどうかもひとつの判断材料になります。
診断には専門性の高い知識が求められるため、知識の乏しい診断者だった場合、外壁の劣化状況や進行具合などを正確に診断できていないことも少なくありません。
専門資格がなければ診断できないという訳ではありませんが、知識の有無を確認する上ではポイントとなってきます。
●●適正価格を提示してくれる
外壁塗装の費用はお住まいの大きさや劣化状況などによって異なってくるため、一概にいくらと言い切ることはできません。
しかしおおよその費用相場を把握しておくことで、万が一法外な値段を提示されたときに「おかしい」と気付くことができます。
また、見積書が信頼できる内容かどうかをチェックすることも重要です。
見積り内容が「一式」となっていて詳細が不透明なものは、後から高額な追加費用を請求される可能性もあります。
必ずどの箇所に何の材料を使って施工するのかが詳細に明記された見積りを出してもらうようにしましょう。
最後に
塗装業界は不透明な部分が多く、そこを利用して杜撰な施工をしたり法外な工事費を請求してくる悪徳業者も少なくありません。
今回お伝えしたような悪徳業者の特徴や手口を知っておくだけでも、業者の良し悪しを見極める判断材料となります。
しかしその場ですぐに見極めるのは困難な部分もありますので、まずは即決せずに他の業者の見積りや保証内容とじっくり比較検討してみることをおすすめいたします。