2024/02/24
外壁を清掃する方法のひとつに「バイオ洗浄」があります。
通常の高圧洗浄では残ってしまう汚れも落とせることから、外壁塗装前の清掃にも使われる方法です。
では「バイオ洗浄と高圧洗浄のどちらを選べばいいのか」と迷われる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はバイオ洗浄のメリットやデメリットに触れながら、バイオ洗浄と高圧洗浄の選び方についてご説明していきます。
お住まいに合った洗浄方法が選べるよう、ぜひご参考にされてみてください。
・頑固なカビやコケも落とせる
・外壁を傷つけずに洗浄できる
・費用が高い
・どんな汚れも落ちるわけではない
バイオ洗浄の費用の目安は?
バイオ洗浄:1平方メートルあたり250〜800円ほど
高圧洗浄:1平方メートルあたり100〜300円ほど
バイオ洗浄とは
バイオ洗浄とは、薬品を用いた高圧洗浄のことです。普段の清掃時だけでなく、外壁を塗装する際にも実施されます。
外壁塗装において洗浄の過程は欠かすことができません。
塗装前に洗浄して汚れを落とすことで、塗料が外壁にしっかりと密着するためです。
洗浄をしないまま塗装を行うと、塗料と外壁の付着が甘くなり塗膜が剥がれやすくなる傾向にあります。
以下では、水だけを用いた高圧洗浄との違いや薬品の安全性についてご説明していきます。
●●高圧洗浄との違い
バイオ洗浄と高圧洗浄の大きな違いは、落とせる汚れの種類です。
高圧洗浄は水だけを使って水圧のみで清掃しています。落とせる主な汚れは排気ガスや錆びなど、外壁の表面の汚れです。
一方バイオ洗浄は水圧に加えて薬品を使うため、カビやコケ、藻といった汚れも落とせます。
バイオ洗浄なら頑固な汚れも落とせる上に、水が届かない奥の汚れまでアプローチできます。
●●バイオ洗浄の安全性
バイオ洗浄は薬品を使っていますが、適切に行えば危険ではありません。
バイオ洗浄に使われる薬品は、基本的に自然由来の成分です。適切な濃度で使用すれば、人体や環境への害がないと言われています。
とはいえ、どのように使っても問題がないわけではありません。安全性を保つためには、正しい濃度で使用する必要があります。
不安な場合は、汚れがひどい部分にだけバイオ洗浄で清掃するのも選択肢のひとつです。
バイオ洗浄のメリット
バイオ洗浄は高圧洗浄では足りない部分を補えるのがメリットです。
具体的には、下記のような優れた点があります。
・頑固なカビやコケも落とせる
・外壁を傷つけずに洗浄できる
以下ではこれらの内容について一つずつ詳しくご説明していきます。
●●頑固なカビやコケも落とせる
バイオ洗浄は薬品を使うため、水圧だけでは落とせなかった汚れもきれいにできます。特に効果的なのがカビやコケ、藻です。
これらの汚れは、水圧だけでも一見するときれいになります。
しかし、洗浄後に時間が経つと再び繁殖してしまうケースも少なくありません。
高圧洗浄では外壁表面の汚れしか落とせず、凹みや亀裂などに侵入したカビやコケが繁殖してしまうのです。
バイオ洗浄なら汚れを根こそぎ落とせるため、洗浄後の繁殖を防ぐ効果もあります。
汚れを落とすことで見た目がきれいになるだけでなく、外壁の寿命を延ばす効果も期待できます。
●●外壁を傷つけずに洗浄できる
薬品を使って汚れを分解するため、水圧によって外壁を傷つけずに汚れを落とすことができます。
高圧洗浄は水圧で汚れを落とす仕組みとなっており、頑固な汚れの場合なかなか汚れが落ちず、何度も同じ場所を洗浄することもあります。
その結果、汚れは落とせたとしても外壁まで傷つけてしまう恐れがあります。
バイオ洗浄であれば薬品を使って汚れを落とすため、外壁を傷つけるほどの水圧は必要ありません。
カビやコケで隠れていたひび割れや傷を発見でき、劣化がひどくなる前に対処できるケースもあります。
バイオ洗浄のデメリット
バイオ洗浄には以下のようなデメリットもあります。
・費用が高い
・どんな汚れでも落ちるわけではない
バイオ洗浄をしてから「高圧洗浄でもよかった」と後悔しないよう、事前にチェックしておきましょう。
●●費用が高い
バイオ洗浄は、高圧洗浄に比べると費用が高い傾向にあります。
バイオ洗浄と高圧洗浄の費用は下記が目安です。
・バイオ洗浄:1平方メートルあたり250〜800円ほど
・高圧洗浄:1平方メートルあたり100〜300円ほど
バイオ洗浄の費用が高い理由は、薬品代が加算されるためです。
高圧洗浄は水しか使いませんが、バイオ洗浄は水に加えて薬品を使うため単純に材料費がかかります。
また薬品を使う前後で2回洗い流す作業が必要なため、水道代も高くなってしまいます。
水道代は見積もりに含まれないため、トータルでかかる費用が想像以上に高くなるかもしれません。
バイオ洗浄の見積もりを依頼するときには、水道代がいくらくらいかかるかも確認しておきましょう。
●●どんな汚れでも落ちるわけではない
薬品を使うからといって、どんな汚れも落とせるわけではありません。
バイオ洗浄で落とせるのは、主にカビやコケなど植物性の汚れです。排気ガスや油汚れ、錆びなどには効果がないケースもあります。
汚れが目立つからといってバイオ洗浄を行っても、汚れの種類によってはあまり落とせません。
汚れ具合ではなく、汚れの種類でバイオ洗浄と高圧洗浄のどちらにするか決める必要があります。
自分で判断できない場合は専門業者に相談し、外壁の様子を点検してもらいましょう。
バイオ洗浄と高圧洗浄の選び方
バイオ洗浄と高圧洗浄の選び方として、基本的には下記のように選ぶのがおすすめです。
・頑固なカビやコケを落としたいならバイオ洗浄
・そのほかの汚れを落としたいなら高圧洗浄
基本的に植物性の汚れが目立つならバイオ洗浄をおすすめします。
一方で、排気ガスやサビなどの汚れが目立つなら高圧洗浄で十分です。
たとえば近所に川や森がある場合、コケが生えやすいためバイオ洗浄が適していると考えられます。
車通りが多い道路に面しているなら、排気ガスによる汚れがつきやすいため高圧洗浄が適している可能性が高いです。
とはいえ、汚れの種類を個人で見極めるのは簡単ではありません。
汚れを特定できない場合は専門業者に相談し、点検してもらった上で決めるのがおすすめです。
最後に
バイオ洗浄は、カビやコケなどの汚れに有効な掃除方法です。
高圧洗浄よりも費用は高いですが、汚れの根本にアプローチし繁殖を防ぐ効果が期待できます。
しかしバイオ洗浄が万能なわけではなく、相性が悪い汚れもあります。
バイオ洗浄か高圧洗浄かで悩む場合は、専門業者へ相談して決めるのがおすすめです。
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この記事を書いた人
代表取締役 戸髙 勇樹
保有資格:外装劣化診断士、一般建築物石綿含有建材調査者、石綿作業主任者、アステックペイント技術認定者
業界歴・経歴:約17年以上。大手リフォーム会社に就職後、一度は塗装業界を離れるも、「人に感謝される仕事がしたい」と、ベストホームに入社。1500棟以上の塗装工事を実施。
出身地:北九州市小倉北区
コメント:創業以来24年、福岡県北九州市を中心に外壁塗装・屋根塗装・防水工事・リフォーム工事を行っております。
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